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WordPressとは?初心者でもわかる基礎知識

作成日:2016.03.18

最終更新日:2016.04.14

カテゴリー:WordPress

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ホームページやブログを使った集客を考えている方におすすめしたいソフトウェアが、「WordPress(ワードプレス)」です。

WordPressは世界的にもシェア率の高いソフトウェアで、牛丼でおなじみの「松屋フーズ」や、Microsoft社が運営する「Windows Live スペース」など、大企業サイトにも採用されています。
専門知識がなくてもWebサイトの作成や更新ができる、非常に便利なソフトウェアです。
当サイトもWordPressを活用して作られています。

とはいえ、使ってみようにもよくわからないし難しそう、と思っている人も多いのではないでしょうか。

この記事では、そんな方に向けてWordPressの概要を解説していきます。
多くの人から支持されている理由や具体的にできることなど、基礎知識をしっかり理解してサイト制作の足掛かりにしていきましょう。

1.WordPress(ワードプレス)とは?

WordPressには、大きく分けて2つの種類あります。

  • WordPress.comで使う、レンタルブログサービスとしてのWordPress
  • サーバーにインストールして使う、ソフトウェアとしてのWordPress

前者はアメブロやFC2ブログのようなレンタルブログサービスで、後者は自分でサーバーを借りて使用するブログソフトウェアです。
中小企業や個人事業主のホームページを作成するのであれば、拡張性の高い「ソフトウェアとしてのWordPress」の方がおすすめだといえます。

この記事では、「ソフトウェアとしてのWordPress」を中心に解説していきます。
さっそく、特徴をみていきましょう。

1-1.世界シェアNo.1のCMS

WordPressは、CMS市場No.1のシェア率を誇っています。

CMSとは「コンテンツマネジメントシステム」の略で、ごく簡単にいえば、Webサイトを管理・編集できるソフトウェアのことです。
必要な情報(HTMLやCSSなど)をデータベースに保存し、自動的にサイトを構築してくれます。ホームページやブログの運営を効率化できるため、多くのWebサイトで利用されています。
一般的には、レンタルサーバーを借り、そこにインストールして運用します。

CMSを利用する個人や企業は年々増加する傾向にあり、その中でもWordPressは世界中でもっとも人気のあるソフトウェアです。2016年現在、CMSの国内シェア率80%超、世界的にも60%超と圧倒的な人気を誇っています。

1-2.入手・使用・改変・再配布のすべてが自由

WordPressはGPLライセンスを採用しています。
GPLライセンスとは、オープンソースであるフリーソフトウェア用のライセンスです。
WordPressはこのライセンスを採用しており、いくつかの制約の範囲内であれば、誰でも無料で自由に使用することができます。

GPLライセンスのソフトウェアは無料で使用できますが、必ず著作権表示をしなければならず、トラブルが起こったとしても保証はありません。
しかし以上の条件を満たせば、入手・使用・改変・再配布のすべてが自由です。
また、トラブルに関しては、有志が運営している「WordPressフォーラム」で質問することもできます。

この他にも、GPLライセンスには独特の特徴があります。
それは、「GPLライセンスのソフトウェアをもとに作成されたものは、すべてGPLライセンスでなければならない」という点です。
改変して派生作品を作ることや再配布することは自由ですが、それも必ずGPLライセンスにしなければなりませんよ、という決まりです。

この決まりは「ウイルス的」と揶揄されるほど絶対的で拡散力の強い制約ですが、この決まりがあるからこそWordPressはここまでシェアされるようになったのだともいえます。
以下の動画を見れば、WordPressとGPLライセンスの不可分性と創始者の理念が理解できるでしょう。


「Matt Mullenweg: WordPress and the GPL」
https://dotsub.com/view/bee499a3-483f-4570-b55a-87c9c82c5b4c

1-3.ボランティアによる開発

WordPressは、営利団体ではなくボランティアによって開発されています。

サポート情報やバグ報告が寄せられるコミュニティ「WordPressフォーラム」には日々多くの投稿が寄せられますが、それらに回答しているのも多数の開発ボランティアです。フォーラムには、開発版の質問や自作品の告知・提案など、WordPressをより使いやすくしていくための意見が飛び交っています。

ユーザーが開発に参加することで、WordPressの機能はユーザー目線でのアップデートが頻繁に行われているのです。

2.WordPressが選ばれる理由

WordPressは大規模な商業サイトから個人ブログまで、幅広く利用されています。
さまざまなユーザーから選ばれている理由はいくつかありますが、代表的なものは以下の3点でしょう。

  • 更新作業が容易
  • 簡便で高いカスタマイズ性
  • 豊富なサポート情報

それぞれについて、詳しく解説していきましょう。

2-1.更新作業が容易

WordPressはブログ形式でホームページを作成するツールなので、一般的なWebサイトよりも更新作業が容易です。

基本的に「投稿画面でタイトルと本文を入力し公開をクリックする」だけで、サイトを更新することができます。
また、文章の装飾も、ツールパレットを使用することで簡単に実施できます。

更新作業は、Webサイトを運営していく上で決して逃れられないタスクです。日常的な作業の負荷が低いことは、サイト運営を継続していくための大きなメリットといえます。

2-2.簡便で高いカスタマイズ性

WordPressは、高い自由度と拡張性を持ちます。
しかも、さまざまなサイトで配布されている「テーマ」や「プラグイン」を使用することで、初心者でも簡単にWebサイトのカスタマイズを実施できるのです。

便利な「テーマ」と「プラグイン」について、簡単に解説しましょう。

テーマ

テーマとは、デザインや表示形式を変更できる、テンプレートのようなものです。

さまざまなサイトで配布されており、無料でも高いクオリティのものを入手することができます。管理画面の「外観」から簡単に変更できるため、定期的にデザインを変えるなどの読者を飽きさせない工夫を、初心者でもすぐに実践できるのです。

無料で配布されているテーマとして、企業コーポレートサイト向けの「BizVektor」、ブログサイト向けの「Simplicity」などが有名です。

プラグイン

プラグインとは、機能を拡張するために追加するソフトウェアのことです。
プラグインをインストールすることで、Webサイトにさまざまな機能を追加することができます。

代表的なものとして、「SEO対策(検索エンジン最適化)用プラグイン」や「SNS連携用プラグイン」、「人気記事を一覧表示するプラグイン」などが挙げられます。少し変わったものだと、「ショッピングカート実装プラグイン」「ブログを多言語化するプラグイン」などもあります。

テーマ同様、管理画面から簡単に導入できます。

テーマやプラグインを活用することで、初心者でも本格的なWebサイトを作ることができます。高い拡張性を持ち、なおかつそれが簡単である、という点がWordPressの大きな魅力となっています。

2-3.豊富なサポート情報

冒頭でも紹介した通り、WordPressはCMSの国内シェア80%超と、圧倒的な人気を誇っています。利用している人が多いということは、それだけ関連情報が豊富だということです。

インターネット上には、テーマやプラグインに関する情報、トラブル対処する情報など、WordPressを活用していく上で欠かせない情報が豊富にあります。
検索すればすぐに答えを得ることができるので、初心者でも安心して使用することができます。もし探しても知りたい情報が得られない場合は、WordPressフォーラムを活用してみるのもいいでしょう。きっと回答が得られるはずです。

3.WordPress導入に必要なもの

WordPress導入に必要なものは、「サーバー」と「ドメイン」のたった2つだけです。
その2つについて、概要と入手法を簡単に説明していきます。

3-1.サーバー

Webサイトがインターネット上における自分の家だとすると、サーバーは土地のようなものです。Webサイトを公開するために必要なスペース、ということですね。
容量やスペックにもよりますが、月額1,000円ほどでレンタルすることができます。

WordPressを動作するためには、2016年3月現在、以下の条件が揃っているサーバーを使用する必要があります。

PHPはサーバー用のプログラミング言語、MySQLはデータベースですが、ここで詳しく理解しなくても大丈夫です。
サーバーを契約する前に説明を読んで上記条件を満たしているかどうか確認する、もしくはサーバー管理者に「WordPressは使えますか?」と尋ねてみるようにしましょう。

それでも不安な人は、「XSERVER」や「さくらのレンタルサーバ」など、WordPressの自動インストールに対応しているサーバーを選択しましょう。自動インストール対応サーバーなら確実にWordPressが動作するので、初心者でも安心して利用することができます。

3-2.ドメイン

サーバーが土地、Webサイトが家なら、ドメインは住所です。
サイトの場所を示す情報で、当ブログなら「nandemo-nobiru.com」の部分がドメインになります。

当ブログ内のどの記事を見ても、URLには必ず「nandemo-nobiru.com」という文字列があるはずです。このページは「nandemo-nobiru.com」という家の中にありますよ、と住所を示しているのです。

ドメインは、ドメイン提供会社から任意の文字列を指定して取得します。
住所と同じなので、すでに使われているドメイン名は使用できませんが、使用されていない文字列ならすぐに取得することができます。
相場は年間1,000円程度で、高くても5,000円ほどで取得可能です。

サーバーの契約からドメインの取得、WordPressのインストール方法については、下記の記事で詳しく解説しています。
初心者でも失敗しないWordPressのインストール方法

4.WordPressを使ったサイト例

では、WordPressを使ってどんなことができるのか、実際のWebサイトを例にして紹介していきます。

手の込んだサイトが多いですが、機能として必要なものは「プラグイン」や「テーマ」で比較的容易に実装する事ができます。WordPressを使ったサイト構築の参考にしていきましょう。

4-1.予約システム実装サイト


和歌山 国民宿舎 紀州路みなべ

ホテルやサロンのWebサイトで活用できる、予約システムを実装したサイトです。

空室状況やプラン検索が、日付や人数、料金で細かく検索出来るようになっており、予約も簡単にできるようになっています。ホテルや旅館、民宿などのWebサイト構築に参考にしたいサイトですね。

ここまで大掛かりなシステムだとそれなりの予算もかかりますが、シンプルな予約カレンダーなら「MTS Simple Booking」などの無料プラグインで対応可能です。時間予約にも対応しているので、美容サロンや音楽教室などのサイトでも活用することができます。

4-2.会員・検索システム実装サイト


桧家グループ

会員機能と条件指定検索機能を実装したサイトです。
会員機能、条件指定検索機能の両方とも、プラグインを使って実装する事ができます。

また、不動産サイトなどの情報更新が頻繁なサイトでは、「Custom Field Template」というプラグインが非常に役立ちます。
このプラグインはページ編集作業の手間を減らすことができます。
更新頻度が高いサイトを作成するときは、導入を検討してみましょう。

4-3.ECサイト


FRUCTUS

最近流行の1カラムを採用した、スタイリッシュなECサイトです。
画面全体を使った大きな画像で商品の魅力を伝えています。

カートシステムでは、「Welcart」というプラグインが使用されています。このプラグインはWordPress専用ショッピングカートとして作られており、基本的に無料で使うことができます。

カート決済システムとしての基本機能以外にも、顧客管理や自動決済、クーポンにも対応しています。個人商店はもちろん大規模なECサイトにも活用できる、高機能なプラグインです。

4-4.ブログサイト


豆なブログ

最後は、個人のブログサイトです。

サイドバーの「投稿日カレンダー」「アーカイブ」「最近の投稿」などは、WordPressにデフォルトで実装されている機能です。WordPressはもともとブログサービスシステムとして作られたため、ブログ運営に必要な機能はほぼ網羅されています。
ですから、単純なブログを運営するだけならプラグインはさほど必要ありません。

また、デザインも簡単に整えることができます。
このサイトでは、無料配布されているテーマ「Simplicity」が採用されており、ほとんどそのまま使用されています。
このようにWordPressでは、大きな手間をかけなくても立派なブログサイトを作ることができるのです。

5.まとめ

無料で簡単にWebサイトを作成できるWordPress。

初心者でもさまざまな機能やデザインを使えるため、本格的なWebサイト運営の入り口として非常に優れています。
また、初心者に間口が開かれている一方で、知識が増えていけばより本格的なカスタマイズも可能になります。

初心者でも立派なホームページを作成できるので、Webサイト作成を考えている人は、一度WordPressの活用を検討してみるといいでしょう。

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