お米の味とSEO
変わったタイトルをつけりゃあいいってもんじゃない! とお叱りを受けそうですが、またまたこんな記事を書いてみます(すいません)。
といった、謎の記事を書いているこのブログではありますが、今回もまた謎の記事を書いてみます。
お米の美味しさについて機械で評価できることをご存知でしょうか?
食味計と呼ばれる機械があって、米の美味しさを点数化することができます。
お米の味を評価するプロフェッショナルがお米について美味しい順番に並べたものと、食味計による点数は同じ順番になるらしいのです。
- アミロース量
- タンパク質含有量
- 水分量
- 脂肪の酸化度
よって味は決まってくるとされていて、これらは測定が可能です。
この値を測定して、それぞれの値に重み付けをすることで、美味しさを点数化することができます。
こんな感じです。
※五ツ星お米マイスター西島豊造の「豊かに造ろう」
より引用いたしました。この例でいえば点数は87点ということですね。
さて、話は変わっていよいよ本題です。
以前はSEOといえば技術論や、リンク購入の話ばかりでした。しかし、最近はコンテンツの質に話が移ってきています。
いいコンテンツを作れば検索順位が上がるといいます。ではコンテンツの質とは何でしょう?
Googleはしょせん機械なのにコンテンツの質なんてわかるわけがない。という懐疑論もいまだに根強く残っています。
実際に役に立つ文章は検索順位が上がりやすいのです。検索上位にあるページを見れば質の高いページが多いことは、皆さん何となく実感されていることでしょう。
さて、「質」という話をしていますが、では質とはどんなものでしょう?
具体的には文章にはこういった質のレベルがあると言えます。
- 文法的におかしかったり内容が通っていない
- 文法は正しいが内容がごく薄く何ら知見を得られない
- 読んで知見を得ることはできるが他のサイトから容易に得られる情報
- 他のサイトからも得られる情報であるがまとめ方や文章が巧みである
- まとめ方や文章が巧みで、かつ他のサイトから得ることができないオリジナリティあふれる情報
下に行けば行くほど価値が高いです。
検索順位もこの順番に上がりやすいようなのです。
これも米の評価に似ているわけです。
但し、米であれば要因が4つしかないため容易に計算ができますが、文章はこの要因が多数あり、かつ文章は簡単に数値化できません。
でも、それはやっぱり米と似ていると思います。
米の美味しさは人間が美味しい米の要因を経験則から数値化して、それを計算式化しました。
ページの評価は、まずは人間がページを読んで点数化してみます。
数万とか数十万とか場合によっては数千万とか大量に点数化します。
Googleは様々な要因から文章を解析して、人間がつけた点数となるべく一致するような計算の重み付けを行います。
何がどう作用してその計算になったのかわからないが、かなり人間が評価した数値に近い重み付けがなされる可能性は高いと思われます。
特に近年、ディープランニングといった大量のデータを使ったAI技術が急速に発達しています。
膨大なサンプルの中から、人間の判断する法則を自動的に見つけ出して、人間と同じような判断ができる技術が発達してきています。
人間が「これは質がよい」というサンプルのデータを多数用意すれば、その中に共通する要素をGoogleが勝手に見つけ出して計算式化するわけです。RankBrainと呼ばれる計算方法によってGoogleはこのような方法を取り入れているとされています。
コメの味と同じように、様々な観点からコンテンツを数字化して、計算して質を計算するわけです。
機械なんかに米の味がわかってたまるか!いやいやわかるんです。
これと同じようにコンピューターなんかにコンテンツの良さがわかってたまるか!いやいやわかるんです。
という時代になってきたということですね。