SEOの分析を超高速化 実際に使えるSEO無料ツール6選
本当に必要なSEOツールは実際はとても少ないです。
当記事で紹介する少数のツールを使いこなすことができればこれで充分だといえます。
何十ものSEOツールを紹介するというまとめ記事もあります。SEOマニアにとっては役に立ちますが、一般の人にとってはほとんど関係ありません。他にも紹介しようと思ったツールも多くありましたが、あまり使わないツールはあえて省きました。
この記事では有用なツールをどのタイミングで使えばいいのか?どう役に立つのか?結果をどう見ればいいのか?について実務的な観点で説明したいと思います。
こんなツールがあるということを知っておけば、様々なケースで役に立つと思います。是非ここで紹介するツールを覚えておいてください。
1.Webサイト制作・コンテンツ制作前に使う
1)Internet Archive WayBackMachine
使用用途:
ドメインが過去にどのように使われていたのか?を調べることができるツールです。
使い方:
使い方は非常に簡単で、URLを入力して「Go」のボタンをクリックするだけです。
これは内閣府のホームページを調べた例です。2001年の5月にはこのようなページだったということがわかります。古きインターネットの懐かしい香りがしますね。
どのように役に立つのか:
Webサイトを作る際にドメイン名を取得すると思いますが、たまたま過去に使われていたドメイン名を使った場合にはSEOペナルティを受ける危険性があります。
過去の利用歴のないドメイン名を使ったほうが無難なのです。利用歴の有無を調べるためにWayBackMachineを使うのです。
2)Googleキーワードプランナー
使用用途:
キーワードの検索数、検索数の月別の推移を知ることができます。
使い方:
Googleキーワードプランナーを使った検索数の調査方法は「誰でもプロレベルでできる!SEO対象キーワードの選定方法」にまとめてありますので御覧ください。
どのように役に立つのか:
コンテンツを作っても読まれなくては意味がありません。
多くの人に読まれるためには、多くの人が検索するキーワードをtitleタグに含む必要があります。
同じような意味のキーワードであっても、一般的に検索されるキーワードを使ったほうが検索結果への露出が見込めます。
そのためには検索数を調べる必要があるので、Googleキーワードプランナーを使って検索数を調べるべきなのです。
2.競合サイトをSEO観点から分析をしたい
3)Similarweb(シミラーウェブ)
使用用途:
自分が管理していないWebサイトの訪問者数、推移、どのような経路で来訪しているか?といった情報を調査することができるツールです。
使い方:
TOPページにURLを入力し、「Search」ボタンをクリックするだけです。
どのように役に立つのか:
以下の様な情報を知ることができます。
- 競合サイトがどれくらい集客しているのか?
- 競合サイトがどの集客チャネル(SEO、リスティング、ソーシャルメディアなど)に力を入れているのか?
- 新しいサイトの企画時に、すでに運営されている類似のサイトを見ることによってどれくらいの集客を見込みうるか?といった目安をつかむことができます。
- SEOにおいてはどのようなキーワードで競合サイトが集客できているのか?をある程度つかむことができるため、力を入れるべきキーワードを見つける手助けになります。
精度については正確とはいえないのですが、一桁ずれることはあまりありません。
自分で運営管理していないWebサイトについてその程度の精度でも情報をつかむことができるのは非常に貴重で価値があります。
これはYahoo!Japanを調査した結果の一部です。かなり面白いデータが取れているのがよくわかると思います。
3.とにかくいつでも使う
4)SEOチェキ
使用用途:
Webサイトやページについて、SEOに関する様々なことを調査することができるツールです。
SEO担当者は何かを調べようとするときに、まず真っ先にこのツールを開くことが多いのではないでしょうか。
どうしてSEOチェキがこれほど使われるのか?
それは、SEOに使う様々な便利なツールが世の中にありますが、SEOチェキにまとめられているからです。様々なツールの画面をいちいち開くことなく、SEOチェキの画面からツールの分析結果画面を見ることができるのがとても便利だからです。
使い方:
URLの入力ボックスに分析したいURLを入力し、「チェック!」のボタンをクリックするだけです。
どのように役に立つのか:
よく使う用途としては
特定のWebサイトやページの検索順位を簡単に調べられる
ずばり、これです。普通は検索順位を調べようとした場合には、検索結果の1ページ目から順番に見ていくしかありません。
しかし、SEOチェキを使えば、たとえ8ページ目に表示されているといった場合でも即座に検索順位がわかり楽なのです。
しかも、SEOチェキの順位チェックは結果が表示されるのが早いので非常に役に立つのです。
5)Google Search Console
使用用途:
自サイトがSEO観点からどのような状況にあるのかを事細かに把握するために使います。
使い方:
非常に機能が多岐にわたりますので、ここで説明することは難しいのでこちらをご覧になるのがよいでしょう。
どのように役に立つのか:
Google Search ConsoleはWebサイトの運営者が、Google社と情報のやり取りをすることができる唯一の窓口といっていいでしょう。
このツールを介してGoogle社は、様々な情報を我々に与えてくれます。
- 正常にGoogleがWebサイトを巡回できなくなっている
- Googleがペナルティを与えた
- Webサイトがウイルスに感染したことをGoogleがキャッチしたため、検索経由でのアクセスを制限した
- 検索順位が大きく下落した、検索経由でのアクセスが激減している
といった様々なSEOにおいて重大な問題をGoogleがいち早く伝えてくれるため、非常に有用なツールです。定期的にチェックして問題が起こっていないか確認することをお勧めします。
4.検索経由での集客が激減した理由を知る
検索順位が下がった、検索経由での集客力が激減したといった理由を知るのは、SEOの専門家であっても大抵は難しいのです。
専門家でもまずは下記のようなツールを使ってみて原因の特定を試みます。これでわかればまずは簡単だからです。
これでわからないような場合は、経験豊かな専門家でないと難しいということになるでしょう。
5)Google Search Console
前述のツールです。
- 手動ペナルティの警告が届いていればペナルティになった理由が通知されます
- Googleが正常にページを取得できない状況になっていると、検索結果に表示されなくなるといった重大な事態になります。このような場合にはクロールエラーが表示されます
- Fetch as Googleという機能があり、Googleが正常にページを取得することができるか試すことができます。取得できなければ阻害要因があるということがわかります。
- 質が低い被リンクが原因で検索順位が下落しているというケースもあります。
このツールでは被リンクのサンプルをダウンロードすることができるので、これが順位下落の原因かどうかをある程度つかむことができます。
他にも色々な役立つ機能がありますが、検索順位が下がった際にまず見るのはこのあたりです。
6)seo-browser.com
使用用途:
自サイトが検索エンジンからどのように見えているのかをシミュレーションするツールです。
使い方:
Address:にURLを入力し、
「私はロボットではありません」にチェックをし、
「Simple」のボタンをクリックします。
どのように役に立つのか:
- SEOを過剰に意識しすぎるあまりに対象キーワードが多くなりすぎて不自然になってしまっている
- 人間には見えなくて検索エンジンにだけ見えるような隠し文字がある
- 画像に不自然にALT属性のテキストを埋め込んでいる
といったようなSEOにとってネガティブな要因になりうる目に見えない要素を確認することができます。
最後に
SEOのツールは多くあり、ここに取り上げなかった有用なツールも多くあります。
それらは使う機会がごく限られるためです。
しかし、有用ではなくむしろ有害なツールもあるということを最後にお伝えしておきます。
SEOのツールは分析を省力化するために有用です。
省力化ではなくて、導入するだけで検索順位を上がるとうたっているツールも数多くあります。このようなツールは有害です。
被リンクを増やして、順位が上がると宣伝している無料ツールもあります。このようなツールは順位を上げるどころか、ペナルティの危険性を生むだけで有害でしかないことを覚えておいてください。