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アドセンス最適化!PCサイトの収益を上げるバナー配置例

作成日:2016.03.14

最終更新日:2016.04.14

カテゴリー:Tips

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アドセンスの収益性は、設置する場所によって大きく変わります。

コンテンツ向けアドセンスユニット(いわゆるバナー)は1ページあたり3つまで置くことができますが、その3つをどう配置するのが良いのでしょうか。

この記事では、大小約60のウェブサイトを運営してきた筆者の経験を元に、効果的なバナー配置を解説していきます。
適切に配置して、収益アップを目指していきましょう。

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1.アドセンスユニット配置の基本

アドセンスは、クリックされなければ収益につながりません。
クリックさせるためには、まずバナーを認識させる必要があります。
できるだけ見えやすい場所にバナーを配置して、ユーザーに広告を認識してもらいましょう。

では、その「見えやすい場所」は、どうやったら見つかるのでしょうか。

1-1.視線の流れを意識して配置する

ユーザーが見てくれる配置を発見するためには、下画像のような視線の流れを意識することが重要です。

縦書きサイトなど特殊なものは除きますが、基本的に、サイトを閲覧しているユーザーの視線は左上から右下に動きます。
これは、文章が左から右に、そして上から下にと流れていくからです。

自分のサイトをざっと見てみましょう。
ユーザー目線で閲覧すると、基本的な視線の流れに気が付くはずです。
この流れの上にアドセンスユニットを置くと、ユーザーからの認知を効果的に得ることができます。

1-2.よくある不適切な配置とその理由

よく見かける配置を具体例として、視線の流れという観点から解説していきましょう。

右上

この位置に広告が置かれているサイトは、たびたび見かけますね。
ここはアドセンスの設置場所としてどうでしょうか。

一般的にあまり良い位置ではない、というのが答えです。
PCサイトの右上は、実はあまり視線が通らない場所だからです。

サイトの最上部ですので、一度は必ず表示されるでしょう。しかしユーザーは、表示されているそのバナーを見てくれるのでしょうか。

多くのサイトは、右上に重要なコンテンツを配置しません。そのため、ユーザーは無意識にこの位置を無視する傾向にあります。
したがって、多くのサイトにとっては、この配置が適切ではあるとはいえません。

記事(メインコンテンツ)の上

じゃあ、ということで上画像のような配置をしたくなりますが、これはどうでしょうか。
確かにこの位置であれば、ユーザーの視線がほぼ確実に通り、視認性は高そうです。

しかし、アドセンスのポリシーの中には「コンテンツを押し下げる位置にアドセンスを置いてはいけない」という記述があります。
この配置は、そのポリシーに抵触する可能性が高いものです。
スクロールしなければメインコンテンツが見えないサイトは、特に気を付けなければなりません。

個々のサイトの状況によりますので、この配置が必ずしもポリシー違反になるとはいいきれません。しかしそう判断される可能性が高いのは事実ですから、避ける方が無難でしょう。

また、コンテンツがバナーで押し下げられていると、読者は記事を読みづらくなります。広告に対する不快感を覚え、クリック率の低下やユーザーのサイト離れを誘発する可能性があります。

記事(メインコンテンツ)の上・横長

では、縦にスペースをとらない横長のユニットを配置した場合はどうでしょうか。
この場合なら、ポリシー違反にはならない可能性が高いでしょう。

ただ、これが一概に良い位置であるとはいえません。
先ほどと同様、メインコンテンツの上にありますから、ユーザーに不快感を与えてしまう可能性があります。配置する際、よく検討する必要があるといえるでしょう。

筆者としては、この位置はユーザーの定着性などの観点から避けるべきだろうと考えています。

2.おすすめの配置

多数のWebサイトの運用実績を持つ筆者の経験を元に、PCサイトのアドセンスユニットおすすめ配置例をご紹介します。

2-1.メニュー最上部

メニューの最上部は、オーソドックスなアドセンスの設置位置です。メニューが左側にある場合でも同様です。
ここに広告ユニットが置かれているサイトはよく目にするでしょう。それだけ効果が高いということです。

サイトを開いてまず目にする「ファーストビュー」に位置するため、ユーザーの視界に入るチャンスも多く、またメインコンテンツ閲覧の妨げにもなりません。
この位置に広告があるのは一般的ですから、ユーザーにストレスを与えにくいのも長所の1つです。

PCサイトにアドセンスを置くなら、初心者はまずここに置いておくのが無難です。

ユニットの大きさは300×600(ラージスカイクレイパー)が筆者としてはおすすめですが、デザインなどの問題であまり縦に長いユニットを置きたくない場合、300×250(レクタングル)や、336×280(レクタングル大)などでも良いでしょう。
250×250(スクエア)などの小さなユニットは、収益性が低くあまりおすすめできません。
基本的に、ユニットは大きければ大きいほど収益性が高くなります。

2-2.記事(メインコンテンツ)の下

記事(メインコンテンツ)下の位置は収益性が極めて高く、筆者がもっともおすすめする設置位置です。
ソーシャルボタンを設置している場合は、その上にアドセンスユニットを置きましょう。

この位置は、記事を読み終わったユーザーの視界に入ります。
コンテンツを最後まで読み切っているので、広告が目に入っても「気が散る」「邪魔」などの不快感がほぼないといえます。

「他に何かないかな?」と次の遷移先を探しているときに興味のある広告が目に入れば、クリックする確率は高くなります。

おすすめの大きさは、視認性の良い336×280(レクタングル大)です。
左に寄せるか中央に寄せるかは、サイトのデザイン次第で良いでしょう。

2-3.記事(メインコンテンツ)の途中

記事本文の途中にアドセンスを置く配置です。
この位置は記事を読むユーザーの視線が必ず通るため、もっとも視認性の高い位置といえます。

一方で、置き方を間違えると、本文を読むユーザーの邪魔になってしまう可能性があります。設置する際はよく吟味する必要があるでしょう。

記事をある程度読み進んでから広告が出てくると興ざめしてしまうことがありますから、なるべく早い段階で置くようにします。
また、唐突に広告が出てくると記事本文を読みにくくしてしまいますので、段落の最後に設置するなどの工夫が必要です。

下画像のように、「記事冒頭部分の後にバナーを置き、その下に本文開始の見出しを置く」などすると、違和感なく設置できるでしょう。

設置する場合は、記事本文とアドセンスユニットが近くなりすぎないよう、適切な間隔を取るようにしてください。ユーザーに誤解を与えないためです。
場合によっては、アドセンスユニットの上に「スポンサーリンク」などと付記して、ユーザーに広告であることを伝えましょう。

※アドセンスユニットの上に付記できる文言は「スポンサーリンク」「広告」のいずれかのみです。

アドセンスを左に寄せるか中央に寄せるかは、サイトのデザイン次第で良いでしょう。

この位置は、アドセンスを置くには勇気がいる位置といえます。
ユーザーに大きなストレスを与えてしまうのではないか、という懸念を持つのは自然なことです。ここにはアドセンスは置かない、というサイト運営者も多くいます。

しかし、コンテンツの種類やサイトのデザインによっては自然にアドセンスを設置できる場合もあり、サイトの中でもっとも収益性の高い位置になる可能性もあります。
実際に、筆者が運営しているサイトのいくつかでは、この位置のアドセンス収益が収益全体の半分以上を占めています。

取り扱いの難しい場所ですが、ポテンシャルを秘めた設置位置といえるでしょう。

2-4.記事(メインコンテンツ)下に2つ

最後に、少し変わった置き方をご紹介します。
記事(メインコンテンツ)の下に2つ並べる配置です。

通常、アドセンスユニット同士は近い場所に置きません。
広告の過密感を与えてしまい、互いにクリックを奪い合ってしまうからです。広告バナーはある程度離して置くのが定石です。

しかし、記事下に2つ並べて置く場合は例外です。

もともとクリック率の高いコンテンツ下部の場合、左右に違う広告が表示されると、どちらか1つに興味があればクリックされる可能性が高くなります。
3つ置けるアドセンスの2つをここに集中させるという贅沢な置き方ですが、非常に効果が高く、おすすめの設置方法です。

3.自サイトの最適解を探そう

PCサイトのアドセンス配置例をいくつかご紹介しましたが、サイトデザインやユーザー層、他さまざまな要素によって、最適な配置は変わってきます。

たとえば、おしゃれなイメージを売りにしているファッション系のサイトであれば、記事内にアドセンスを置くのは避けたほうが良いでしょう。
情報系のサイトでユーザーがメニューに興味を持ちやすいのであれば、メニュー内に複数のアドセンスユニットを入れるのも良いかもしれません。
自サイトのカラーやユーザーのニーズをよく考えて、配置場所を考えていきましょう。

一度設置した後も、効果測定を実施しながらさまざまな配置を試し、自サイトにおける最適解を探してみてください。
改良を重ねていく中で、より良い配置が見つかるでしょう。

※アドセンスの配置ポリシーに違反しないよう、ポリシーは定期的に見直しましょう。
広告の配置に関するポリシー – AdSense ヘルプ

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