Facebook広告を食わず嫌いでやらないのはもったいない
1.Facebook広告を運用し始めたときのこと
最初の頃は「Facebook広告」という提案をクライアントにしたとき、
「Facebookやってないからよくわからないし、うちの会社はFacebookやってないのでちょっと・・・」
というようなことを言われることが多かったものです。
Facebook広告っていうと、FacebookのページをPRするものと思われがちでした(今でもそう思われているかもしれない)。
なので、Facebookやってないからよくわからないといわれたわけですね。
最初、うちの会社でFacebook広告を始めたときはこれと似たり寄ったりぐらいの知識のレベルで始めたものです。
2.Facebook広告とはどんなことができるのか?一言でいうと
- Facebookの「いいね」を増やすことができる
Facebookの投稿は「いいね」した人にだけ流れます。そのため多くの人に投稿を見せることができるようになります。
これが普通は想像される使い方だと思うのですが、Facebookを普段から運用していない人には関係ない機能ですね。 - 自社のwebサイト上でPRしたい内容をバナーや動画でFacebook上で流すことができる。
この機能が実は非常に使えるものです。Facebookは投稿している人のプロフィールが非常に詳しく把握できます。
特定の趣味であるとか、職業、居住地、年齢などをターゲットとしてPRしたい人に、PRしたいものを詳しく見せることができます。
これはリスティングのディスプレイ広告に非常によく似ています。いうなれば、ディスプレイ広告のパワーアップ版と思えばよいでしょう。
動画やスライドショーを簡単に流せますし、説明文を書くことができます。また、Facebook広告は広告っぽくなく投稿に似た見栄えです。
そのため、ちゃんと読んでもらえる確率が高いのです。 - 予算が少なくても運用できる
例えば、1か月に1万円しか予算がなくても運用することが可能です。
3.運用してみると簡単に成果が上がった
正最初は全然期待していませんでしたが、ちょっと運用するだけで驚くべき成果が得られました。
日本のSEOの大御所である(そんな書き方を住氏は嫌がりますが、まごうことなく大御所なので)住太陽氏もFacebook広告は素晴らしいと言ってました。
まさしくその通りなのです。
当社の関連会社がフィリピンで美容サロンをやっているのですが、これなどは成功例です。
Facebookの運用を初めてわずか2週間足らずで問合せが集まりだし、1ヶ月程度で1日数件の問合せが得られるようになりました。
リスティングでは 思ったような成果は簡単には取れないのが普通です。
しかし、Facebook広告ではこうして欲しいという成果が取れる、一種の無敵感にも近いほどの成果を上げることができました。
3-1.美容サロンで成果が上がった理由
とはいえ、簡単に誰でも成果が上がるとは限りません。
これは特殊な事例であったということは間違いありません。
ではなぜこの特殊な事例では成果が上がったのでしょうか?
フィリピンは日本に比べると 物価が非常に安いです。
ところが当社の関連会社が運営している美容サロンの料金は、日本に近いレベルです。
1人の顧客を獲得するために、使える広告費がフィリピンの競合のサロンと違ってくるわけです。
もし、料金が3倍だとすれば、1人の顧客を獲得するために使える広告費が3倍違うわけです。
ここが大きな違いで、他の業種でも必ずうまくいくとは限らないことにはご注意ください。
4.とはいえフィリピンの美容サロンは例外ではない
これは極端な例ではありましたが、他の案件でもかなり良好な成果を出せているケースが多いです。
2017年の現在においてもFacebook広告は、まだ比較的認知度の低い広告手法であることが大きいです。
しかも管理画面も複雑でとっつきにくく、ユーザーサポートも一切ないということで今一つ普及していません。
ということで競合が少ないわけです。
広告費をたくさん使っている広告主が少ないので、結果として美容サロンと近い状況が生まれます。
4.こんな場合はFacebook広告がお勧め
下記の1つにでも当てはまる場合はFacebook広告を試してみる価値があります。
- 地域に根差したビジネスである
美容院とかアパレルのショップなど、実店舗があるビジネスでは地域ターゲットを絞りやすいので成果が出やすいかもしれません。 - ターゲット層が明確
例えば紳士服のイージーオーダーといったサービスなどは、ターゲットが絞りやすいので成果が出やすいかもしれません。 - 今すぐ客ではない商品やサービスを扱っている
例えば自動車の修理といった今すぐ困っていて何とかしたい・・・。といった商品やサービスをPRするのには不向きです。
それよりもじっくり検討するとか、これあったらいいかもなといった非必需品に向いてます。 - Facebookを普段から使っている
Facebookを使っている人の気持ちを理解しやすいため、成功する確率が上がるでしょう。 - リスティングで費用対効果が合わなくて困っている
リスティングは多くの広告主が使っている広告手法なので、人気のあるジャンルだとどうしても費用が高騰します。
しかし、Facebook広告ではそれほど費用はかかりません。
5.まずはやってみよう
導入はちょっと難しいですが、広告の設定自体はかなり簡単です。一度チャレンジしてみることを是非おすすめします。
スライドショーといった視覚効果の高い広告も、画像をアップロードするだけで簡単にできます。
でも、それにしても導入はややこしいです。
GoogleやYahoo!みたいに電話で広告についてはサポートすべきだよなぁと思います。もっと頑張ってほしいものです。