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タグマネージャーとは何か?メリットとデメリットを把握しよう!

作成日:2016.06.06

最終更新日:2016.06.22

カテゴリー:リスティング広告

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2016年現在、ウェブサイトにはサイトを構成するタグ以外にも、多くのタグ入っています。
具体的には、効果測定や広告用のタグなどですね。
これは大規模サイトだけでなく、中小規模のサイトでも多くみられる傾向です。

こういったタグを管理することを「タグマネジメント」とよび、タグマネジメントのための専用ツールを「タグマネージャー」といいます。

今回は、タグマネージャーの基礎知識とメリットデメリット、そして代表的な3つのツールを紹介していきます。
タグマネージャーは、運営担当者の手間を大幅に減らす可能性を持ったツールです。しかし「常に必ず入れなければならない」というものでもないので、この記事を読んで、自社に必要かどうかよく見極めてください。

1.タグマネージャーとは何か

タグマネージャーとは、Googleアナリティクスなどの効果測定用タグや、リターゲティングタグやコンバージョンタグといった広告に関するタグなどを、一元管理するためのツールです。
対象となるすべてのWebページにタグマネージャーのコードを記述すると、そのコードひとつでさまざまなタグの役割を果たせるようになります。

1-1. タグマネージャーが有用なケースと不要なケース

タグマネージャーを使っていない場合、「効果測定用タグ」「リターゲティングタグ」「コンバージョンタグ」を使うとしたら、この3つのタグを対象となるすべてのページに記述する必要があります。この場合、途中で「コンバージョンタグ」を削除しようと思ったら、すべてのWebページからコンバージョンタグを削除していかなければなりません。

しかしタグマネージャーなら、タグマネージャー上の設定変更だけで解決できます。

Googleタグマネージャのタグ管理画面。「アナリティクス」「アドワーズ」など、さまざまな項目が表示されている。

上画像はGoogleタグマネージャの管理画面です。これを見てもらえばわかるように、タグマネージャー上ではさまざまなタグを管理できます。
そのため、Webページに挿入するのは「タグマネージャーのコード」ひとつだけで、各タグの追加や削除はすべてタグマネージャー上で行うだけでいいのです。
「効果測定用タグ」「リターゲティングタグ」「コンバージョンタグ」のうち「コンバージョンタグ」だけを削除したい場合、タグマネージャーからコンバージョンタグを削除するだけです。

多くのタグを使用している場合、あると便利なツールだといえるでしょう。

一方で、「Googleアナリティクスしか使っていなくて、他の計測や広告タグも一切入れていない、今後も予定がない」といった場合は、あってもなくてもほとんど変わりません。むしろ、Googleアナリティクスのトラッキングコードをタグマネージャーに置き換える作業が無駄だといえます。
現在のタグ管理に大きな問題を抱えていないならば、あえて導入を急ぐ必要もありません。

1-2.タグマネージャー導入に適したタイミング

さて、現状で多くのタグを扱っているのであればメリットが大きいタグマネージャーですが、導入のタイミングは少し考えた方がいいかもしれません。
先述したとおり、タグマネージャーの導入には、すべてのWebページのhtmlコードを書き換える必要があります。

かなりの手間がかかる作業なので、ウェブサイトを全面リニューアルするタイミングで導入することをおすすめします。
リニューアル時はすべてのファイルを書き換えなければならないので、他のタグをタグマネージャーのコードに置き換える良いタイミングだといえます。

また、新規サイト立ち上げ時は、最初からタグマネージャーのコードを入れておくといいでしょう。
先のことはわからないものです。トラッキングコードしか入れるつもりがなくても、将来的には多数のタグを入れる必要が出てくるかもしれません。
最初からタグマネージャーのコードを書き込んでおけば、途中で書き換える手間もないので、タグが増えてきてもスムーズに管理できるようになるでしょう。

要点をまとめると、以下のとおりになります。
・タグマネージャーが必要:多数のタグを管理しているサイト
・タグマネージャーが不要:少数のタグしか使っておらず、今後増やす予定もないサイト
・タグマネージャー導入に適したタイミング:新規サイト立ち上げ、全面リニューアル時

 
「焦って導入する必要はないが、適したタイミングで導入できれば、タグ管理が楽になるツール」と把握しておけばOKです。

2.メリットとデメリット

それでは、タグマネージャー導入のメリットとデメリットについて解説していきましょう。

2-1.タグマネージャー導入のメリット

タグマネージャー導入の主なメリットは、以下の3点です。

  • タグ管理が楽になる
  • 担当者が自分で設定できる範囲が広がる
  • Webページの読み込みスピードがアップする

それぞれ簡単に説明していきましょう。

タグ管理が楽になる

管理ツールなので当然といえば当然ですが、これが最大のメリットです。

複数のタグを扱っていると、担当者は現在扱っているタグの種類や役割などが把握できなくなってしまいます。
また、「数種類のタグしか入れていないのですべて覚えている」という場合でも、管理状況が誰でもわかる状態にすることは大切です。企業活動において、一人の担当者が永遠に同じサイトを管理し続けるということはほぼありえません。引き継ぎがスムーズにできる状態にしておく必要があります。

htmlがわかる担当者であれば、ソースを見てタグを把握もできるでしょう。しかし誰もがそうであるという保証はないため、場合によっては引継ぎ時に大きなロスが生まれます。

タグマネージャーで一元管理する事で、こういった無駄を大きく軽減できます。

担当者が自分で設定できる範囲が広がる

タグマネージャ―を導入することで、各ボタンのクリック率やスクロール率などを計測する設定を担当者自らできるようになります。

アクセス解析の標準的な指標、「PV」「訪問数」「直帰数」などはGoogleアナリティクスのトラッキングコードだけで計測できます。
しかし、各ボタンのクリック数やスクロール率を計測したい場合は、JavaScriptの追記などが必要になってきます。JavaScriptを扱える担当者ばかりではないため、こういった作業は制作担当者や外部ベンダーに依頼することになり、手間や工数が増えてしまいます。

しかしタグマネージャを使えば、こういった複雑な計測も管理画面から設定できます。
これまで費やしていた時間や予算、そして依頼をするという精神的な負担が大きく軽減されます。これは非常に大きなメリットといえるでしょう。

大規模サイトなら「タグ管理が楽になる」というメリットを重視するかもしれませんが、あまり人員を割けない中小規模サイトであれば、こちらの方が現場にとって重要なメリットかもしれませんね。

Webページの読み込みスピードがアップする

タグマネージャ―を導入すると複数あったタグが一つになるので、Webページの読み込みスピードにも良い影響が出ます。
入っていたタグの量にもよるので必ずしも恩恵があるとはいいきれませんが、飛躍的にスピードアップすることもあります。読み込みスピードはユーザビリティ上の大きなポイントなので、UXの改善にもつながります。

この他にも、外部ベンダーを新たに入れる(または変える)際に説明が楽になるなど、タグ管理から派生するメリットはさまざまにあります。
また、管理画面ではプレビュー機能で公開前のテストができます。バージョン管理もできるため、設定を変えてうまくいかなかった場合には、容易に以前のものに戻せます。

2-2.タグマネージャー導入のデメリット

便利なタグマネージャーですが、いくつかのデメリットも存在します。
主なデメリットは以下2点です。

  • すべてのタグが管理できるわけではない
  • 管理画面上ですべての設定ができるわけではない

簡単に説明していきましょう。

すべてのタグが管理できるわけではない

基本的に、タグマネージャーはあらゆる「トラフィックの解析」「マーケティングの最適化」に関するタグやコードに対応しています。
しかし、実際には対応が難しいタグもあります。

それは、「同期処理が必要なタグ」です。

同期処理とは、ページ読み込みと同時に処理が行われるJavaScriptです。
これと対照的なのが非同期処理といわれるもので、ページの読み込みと関係なくJavaScriptの処理が行われていきます。
Googleタグマネージャは非同期処理のツールなので、同期処理で動くタグには対応しません。
具体的には、Googleアナリティクスのウェブテストや一部のA/Bテストツールが非対応になります。

また、SNSのシェアボタンも非対応とした方が良いでしょう。
Googleタグマネージャに入れると強制的に非同期タグとして扱われるため、「シェアボタンを使おうとしたらまだ読み込みが終わっていない」という問題が発生してしまうからです。

このように、一部のタグにはタグマネージャ―も対応できません。

管理画面上ですべての設定ができるわけではない

「クリック数などが管理画面上から設定できる」というメリットを紹介しましたが、あらゆるすべてが可能なわけではない、ということも覚えたおきたいポイントです。

たとえばGoogleアナリティクスのEコマース設定は、html内にもソースを追記する必要があります。具体的には、注文完了ページのタグマネージャーのコードの前に「データレイヤー」というデータを送るための記述、さらに「購入情報」のタグを埋め込んでいきます。
また、会員情報をデータベースから引っぱり計測を行うような場合も、html内への追記が必要になります。

このように、担当者がタグマネージャーの管理画面上で100%処理できるわけではない、ということも覚えておきましょう。

また、担当者が自分で設定できるようになることも、一概にメリットとはいいきれない側面があります。これまで制作者や協力会社に依頼していた作業を担当者が行うことは、担当者の工数が増えることでもあります。また、高度な設定をしたいのであれば、JavaScriptの知識も多少は必要になってきます。
担当者の力量によっては、外部に依頼していたときよりも時間がかかる可能性があります。

3.代表的なタグマネージャー

それでは、代表的なタグマネージャーを3つ紹介していきましょう。
主に使用されているものは、下記3種類です。

  • Googleタグマネージャ
  • Yahoo!タグマネージャー
  • Dynamic Tag Management

この3つのツールと、それから参考例として「外部JSファイルを利用した管理方法」を併せて紹介していきます。

3-1.Googleタグマネージャ


出典:Googleタグマネージャ公式サイト

一般的に、タグマネージャーというと「Googleタグマネージャ(通称GTM)」がイメージされます。
それだけ普及しているツールです。

普及の理由として、まずは無料という点が挙げられます。
また、タグマネージャーで管理される代表的なタグが、Googleアナリティクスのタグだという点も大きな理由のひとつでしょう。
GoogleアナリティクスはGoogleが提供するツールなので、連携させるときの動作が安定しており、簡単な手順で設定できます。

下のグラフは、「タグマネージャ」というキーワード検索数の推移を表しています。ここから読み取れるとおり、タグマネージャーが話題になってきたのは2014年後半からです。
「タグマネージャ」というキーワード検索数の推移グラフ。2014年後半から飛躍的に数値が伸びている。

これは、Googleアナリティクスがユニバーサルアナリティクスとよばれるバージョンへ移行し、従来のタグ廃止がアナウンスされた時期に重なります。GAからUAのトラッキングコードを入れ替える際に、タグマネージャーの導入が進められたのです。

このように、GTMはタグマネージャーの草分け的なツールなのです。

3-2.Yahoo!タグマネージャー


出典:Yahoo!タグマネージャー公式サイト

Googleタグマネージャに知名度でやや劣る印象はありますが、「Yahoo!タグマネージャー」も人気が高いタグ管理ツールです。
機能、設定の手間ともにGoogleタグマネージャと遜色ないものを提供しています。
対応タグの種類に関しては、Yahoo!タグマネージャーの方が多くを扱うことができます。

ネックはGoogleの各サービスタグへの対応(登録用テンプレートの提供)で、この部分がないため、Googleにやや後れを取っている状態です。
この点以外はGoogleタグマネージャーとの目立った差異はありません。

なお、利用するためにはYahoo!プロモーション広告のユーザーである必要があります。

3-3.Dynamic Tag Management


出典:Dynamic Tag Managemennt公式サイト

Adobeが提供するタグ管理ツールです。
アクセス解析をGoogleアナリティクスではなくAdobe analyticsで行っている企業では、このツールを使ったタグマネジメントが行われるケースが多く見られます。

Adobe analyticsなどのAdobeツールとの連携が容易なことはもちろん、Googleアナリティクスとの連携も簡単ですが、利用するためにはAdobe Marketing Cloudのユーザーである必要があります。
そのため他ツールより間口が狭いのですが、非常に高機能なタグマネージャーです。カスタマイズ性・柔軟性に関してはGoogleタグマネージャに勝るといえるでしょう。

ただし使いこなすためにはJavaScriptやCSSの知識が必要となってくるため、ややハードルが高いツールです。
Adobe Marketing Cloudユーザーであれば、導入を視野に入れるべきでしょう。

3-4.外部JSファイル

最後に、参考としてタグマネージャーを使わずにタグを一元管理する方法を紹介します。

外部のJSファイル(JavaScript)に必要なタグをまとめて記述して、各ページに読み込ませるという手法です。
これは、タグマネージャーの普及前、あるいは開発前から使われていた手法です。
たとえばアクセス解析のタグは、計測するWebサイトの全ページに記述する必要があります。しかし一元化したJSファイルを用意すれば、各WebページにこのJSファイルを読み込ませる記述をするだけで済みます。
計測方法を追加修正する場合も、この手法なら外部JSファイルのみを修正すればいいのです。
加えて、この方法だとhtmlファイル内へのJavaScriptの記述が不要になるので、読み込みスピードの面でもメリットが出ました。

とはいえ、この手法では、タグマネージャーのメリットである「管理画面での担当者による設定変更」などはできません。またJavaScriptをきちんと記述できる制作者も必要です。
タグマネージャが普及した現在、特殊な事情がないかぎりほとんど採用されない手法であるといえるでしょう。

4.まとめ

タグマネージャーは、今すぐ絶対に必要、というツールではありません。
しかしまだ導入していないのであれば、タイミングを見計らって導入した方がのぞましいといえます。

あなたがいま担当してるWebサイトが成長して多数のタグを入れることになったとき、容易に管理できる体制を作っておくことは有益です。
また、担当者交代のときも、タグマネージャーがないよりあった方がスムーズな引き継ぎができるはずです。

管理の手間が減らせれば、より多い時間を解析・分析作業に割けるようになります。
解析・分析作業は、Webサイトの成長に直結する要素です。
より生産的な業務に集中できるように、タグマネジメントを進めていきましょう。

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