バズる動画の特徴とは?人気YouTube動画にある10個の共通点
YouTubeでは実際にどういう動画が人気なのか知っていますか?
「ユーザーに需要があり、しかも個性的なコンテンツを作ることが大事」とは分かっていても、いざ作るとなると困りますよね。
視聴者のつく動画の特徴をおさえておけば、人気の出るコンテンツを作りやすくなります!
この記事では、YouTubeが公式に掲載している“YouTube Creator Playbook for Brands”(ブランド向けYouTubeクリエイターハンドブック)の中から、良質なコンテンツを作るために知っておきたいことをまとめた “Create Great Content”を紹介していきます。
人気動画の特徴を10個に分け、実例も交えて解説しますので、コンテンツ製作の助けになること間違いなしです!
クリエイターハンドブックの他章を紹介した関連記事は、こちらからどうぞ。
目次
1.シェアしやすい
2.意味のあるコラボレーションをしている
3.検索結果に出やすい
4.初めて見ても楽しめる
5.チャンネルに統一感がある
6.ターゲットを意識している
7.長く続いている
8.視聴者と会話している
9.視聴者が参加できる
10.本気でやっている
・まとめ
1.シェアしやすい
YouTubeの動画はTwitterやFacebookなどのSNSでシェアしやすいコンテンツです。
視聴者にシェアしてもらえるような動画を作り、コンテンツが口コミで拡がるようにしましょう。
バイラル(爆発的に人気の出る)動画を意図的に作ることはできません。
しかし、4つのコツさえおさえていれば、シェアのしやすさを格段にアップさせることができます。
・シェアしやすいタイトル
ユーザーが共有しやすいタイトルをつけましょう。
流行りの言葉や言い回し、話題になっている単語を使うだけで、友達に薦めやすくなります。
・心をつかむ内容
ユーザーは、友達と気持ちも共有したいと思っています。
笑えたり、泣けたり、感情が揺さぶられる内容だと、SNSなどでも紹介しやすいです。
・シェアする価値
笑える映像や、頭が良くなる講座などのポジティブな企画は、シェアしやすいです。
このビデオを紹介すれば、周りにいい影響を与えられる!とユーザーに思ってもらえるコンテンツを目指しましょう。
・シリーズもの
シリーズものだと、「続きがアップされていた!」と話題にしやすいです。
シェアしやすい動画を何本も投稿し、シリーズものにしましょう。
そのうちの一本が人気となれば、同シリーズの他の動画の視聴率も上がります。
ユーザーがシェアをしてくれれば、新規視聴者の獲得に繋がります。
シェアしやすいコンテンツを作ることで、マーケティングを効果的に行えるようにしましょう。
【例】
DollarShaveClub.com – Our Blades Are F***ing Great
「1月1ドル払うだけで高品質な剃刀を届ける」サービスを提供しているDollar Shave Clubの広告です。
2千万回再生されたバイラルな動画で、上に挙げた4つの要素をすべておさえています。
- 「うちの髭剃りはすごい」というシンプルなメッセージに放送禁止用語を交えた、インパクトのあるタイトル
- 広告とは思えないほどコミカルで笑える内容
- 「面白い」という、友達と共有したくなるポジティブな価値
- 「続きが見たい!」という視聴者の要望に応えて、第2弾も公開されたシリーズもの
2.意味のあるコラボレーションをしている
マーケティング対象の人たちのあいだで、人気のクリエイターはいませんか?
もし見つけることができれば、コラボレーション企画を行うのも効果的なマーケティングになります。
ただし、YouTubeでのコラボは、テレビCMで芸能人を広告塔にするのとは少し違います。
コラボは、あなたの会社がクリエイターにお金を払って宣伝してもらうという意味ではありません。クリエイターと会社が「協力(コラボ)」して、ひとつのコンテンツを作り上げるという意味なのです。
あなたの会社が依頼するという形では、クリエイターが「やらされている」企画になってしまします。
そういった不自然な企画は、視聴者に敬遠されがちです。
企画段階から会社とクリエイター双方の意見を出し合い、お互いにメリットが出るようにコラボしましょう。
【例】
Far Cry Primal – Caveman Vanoss! (Funny Moments & Gameplay)
人気ゲーム実況チャンネルであるVanossGamingに、Far Cry Primalというゲームを発売するUBIソフトがもちかけた企画です。
UBIソフトは、ゲームが公式に発売される前に人気クリエイターへゲームを提供しました。発売元はゲームの知名度を上げられ、クリエイターは誰よりも早くゲームプレイ動画を投稿できます。
ゲーム業界では使い古された手法なので新鮮味には欠けますが、双方にメリットのある、意味のあるコラボレーションの一例として挙げられるでしょう。
3.検索結果に出やすい
YouTubeは世界で二番目に大きな検索エンジンです。
検索ボリュームの多いキーワードをタイトルや動画説明に入れていると、ユーザーに見つけてもらいやすくなります。
人気キーワードは普遍的なものと一時的なものの2種類あるので、あなたの配信するコンテンツに合わせて使い分けましょう。
・普遍的な人気キーワード
ユーザーの日常生活の役に立つ話題は、いつでも需要があります。
「お米 研ぎ方」「髪 切り方」のようなハウツー系の動画は検索されやすいですし、流行り廃りもありません。
このようなキーワードを設定すると、いつでも検索される動画を作ることができます。
・一時的な人気キーワード
世間で流行している動画(ミュージックビデオなど)の波に乗ることも効果的です。
その話題が世間に忘れられる前に、関連するコンテンツを作りましょう
流行に乗ることができれば爆発的に人気の出るコンテンツを作れるかもしれませんが、一年二年で「時代遅れ」になる可能性もあります。
キーワード2種類の長所短所をよく理解し、自分のコンテンツに合った使い方ができるようになりましょう。
適切なキーワードを設定してコンテンツを作れば、より多くの人があなたの動画を見つけてくれるようになるでしょう。
【例】
セサミストリートの “Share It Maybe”
“Call Me Maybe”という大人気の曲の替え歌。
Call Me Maybeは一時期爆発的にヒットし、動画が約8億回再生されました。
この替え歌は流行を素早く察知して、人気絶頂期の波に乗ることに成功しました。2千万回再生を達成したこの動画は、一時的なキーワードをうまく使えた例だといえます。
4.初めて見ても楽しめる
新規視聴者の獲得は、チャンネルの成長に欠かせません。
初見のユーザーでも楽しめる動画構成を目指しましょう。
ユーザーは検索結果やSNS、関連動画欄からあなたの動画にたどり着きます。
あなたのコンテンツがどのようなものか、最初から把握している人は少ないでしょう。
シリーズものであっても、初見のユーザーが楽しめる構成にする必要があります。
連続シリーズの場合、「どういうコンセプトのシリーズなのか、前回まではどういった展開だったのか」という点を簡単に説明すると良いかもしれません。
新規視聴者でも楽しめるコンテンツだと、チャンネル登録者数も伸びやすくなります。
【例】
BMWのシリーズ
「BMWの歴史」や「BMWのデザイン」などのシリーズを数多く投稿しています。
それぞれのエピソードは一話完結で、どの動画から見ても入りやすい構成になっています。
5.チャンネルに統一感がある
チャンネルに統一感があれば、視聴者も安心して追いかけることができます。
「いつも笑える」「とても勉強になる」という印象がはっきりしているチャンネルは、ユーザー同士でもシェアがしやすいです。
チャンネルに統一感を持たせるために、スケジュールとフォーマットの2つを意識しましょう。
・スケジュール
ユーザーがいつあなたのチャンネルを確認すればよいのか、分かりやすくしましょう。
定期的にコンテンツ配信できるように、スケジュールを決めます。
「毎週月曜に単発もの、毎週水曜日にシリーズもの」のように、コンテンツの種類で分けても良いかもしれません。
・フォーマット
シリーズものを企画している場合は特に重要です。
毎回どのような導入があって、どういう構成で、どう終わるのかを統一しましょう。
一度フォーマットを決めると、コンテンツを量産しやすくなるので、チャンネルを長く続けやすくなります。
ナレーションがある場合は、毎回同じ人に担当してもらうようにしましょう。
フォーマットを決めることで、ファンがつきやすくなります。
チャンネルに個性を持たせること(ブランディング)にも繋がりますので、コンテンツ製作をする際は統一感を意識するようにしましょう。
【例】
Top 10 Most Popular YouTube Music Videos of 2015 – TopX
WatchMojo.comというチャンネルで、ありとあらゆるランキングを発表しています。
例に挙げたのは「2015年に人気だったミュージックビデオTop10」というランキングですが、この手のランキングを毎日アップロードしています。
導入も終わり方も決まっており、ナレーションを担当しているのも二人だけです。
6.ターゲットを意識している
「誰が見ても面白いと思える動画」と「一部の人の間で人気になる動画」のどちらがあなたのコンセプトに合いますか?
たとえば、「爪と健康の関係」と「ネイルアート」では、同じ爪の話でも興味を持つ層が違います。
「爪と健康」のように誰にとっても身近な内容だと、爪に対する知識がなくてもわかりやすいので、幅広い層のユーザーが視聴してくれるでしょう。
一方「ジェルネイル」のようなマニアックな話題になると、爪やネイルアートに対して知識のある、特定のユーザー層が主な視聴者となるはずです。
幅広い層に見てもらいたいなら、コンテンツの構成を考えて、誰が見ても理解できる内容にする必要があります。
しかし、マニアックなユーザーをターゲットにする場合は、より内容の濃い動画を作らなければなりません。
どのターゲットに向けてのコンテンツなのかを意識すると、ユーザーの求めているものを作りやすくなります。
YouTubeだけでなくSNSなども活用すると、需要がわかりやすいはずです。
自分の作りたいコンテンツに似たものを探し、どういう人に人気なのか調べましょう。
ターゲットを広く設定するのか、狭く設定するのかはあなたの戦略次第です。
チャンネル内で両方とも扱うことができれば、新たな視聴者も増え、チャンネル登録者の満足度も上がるでしょう。
【広いターゲットの例】
What If Everyone JUMPED At Once?
「地球上の全員が一度にジャンプしたら何が起きる?」という疑問に答える動画。
誰でも興味を持てる話題です。
【狭いターゲットの例】
How Ant-Man Should Have Ended
「映画アントマンはこう終わるべきだった」という指摘をコミカルなアニメにした動画。
アントマンを見たことがある人向けの動画ですが、アントマンファンの間では大人気です。
7.長く続いている
YouTubeマーケティングを行うときは、長く続けることを前提にしましょう。
更新の全くないブログに人が集まらないのと同じで、投稿がまばらなYouTubeチャンネルにはなかなかファンがつきません。
長期的にコンテンツを配信し続けることで、視聴者数を伸ばすことができます。
チャンネル登録者数が増えれば、新たにコンテンツを配信した時の効果も大きくなります。
長期的なマーケティングになりますので、製作に必要な要素を把握する必要があります。
ロケ地、俳優、予算などを考慮し、定期的に動画配信ができるか確認しましょう。
YouTubeコンテンツを管理する部署を新設しても良いかもしれません。
持続的にYouTubeマーケティングを支援できるよう、社内の体制を整えましょう。
8.視聴者と会話している
YouTubeでは、コメント欄を使って視聴者と直接会話をすることができます。
ユーザーがコメントしやすい環境を作るようにしましょう。
「自分のコメントも無駄にはならない」とユーザーが思えるよう、丁寧に返答することも大切です。ユーザーのフィードバックや提案に耳を傾けることで、「自分が会社と繋がった」と認識してもらいましょう。
一度繋がりができれば、それからもファンとして追いかけてきてくれるはずです。
9.視聴者が参加できる
ユーザーをコンテンツに取り込むことで、一体感を演出することができます。
コメント欄だけでなく、動画の中でコメントを取り上げてみましょう。
もしあなたのコンテンツを使って二次創作をしているクリエイターがいたら、あなたの動画で紹介しても良いかもしれません。
コメントのやり取りをしているだけでは得られない、深い繋がりを持つことができるでしょう。
コメントの紹介、二次創作の紹介以外にも、ユーザーに動画を撮ってもらうという手法もあります。
ユーザーが「自分が参加できた」と強く感じられるので、非常に効果的な方法です。
視聴者がコンテンツの内容に関われるように、動画やコメント、二次創作などを募ってみましょう。
【例】
GoPro : Goose’s First Ride
小型カメラGoProの宣伝動画。
2歳の男の子が初めて補助輪なしで自転車に乗る様子を収めたものです。
編集などは会社側が行っていますが、動画の撮影はすべてユーザーの手によるものです。
10.本気でやっている
ユーザーと繋がるからには、会社側も本気で取り組みましょう。
単純ながら、重要なことです。
力を入れずに適当に運営していると、ユーザーにも伝わります。
企業側も長期的な繋がりを求めている、ということが分かるようにしましょう。
会社の本気っぷりを感じることができたら、ユーザーも積極的に関わろうとしてくれます。
投稿する動画一本一本に全力を注ぎ、「繋がり甲斐」があると感じてもらえることが大切です。
【例】
EOS MOVIE: “Mario & Nette” with EOS 5D Mark III (CanonOfficial)
Canonが自社製のデジタル一眼レフカメラを使用して作ったショートフィルムです。
非常に映像のクオリティが高いので、Canonの本気っぷりがうかがえます。
Canonはその他にも自社製のカメラで撮影したショートフィルムを数多くアップしています。
まとめ
いかがでしたか?
人気コンテンツを参考にすることで、あなたのマーケティングに合ったコンテンツを思い描くことができたと思います。
重要なのは、YouTubeはユーザー主体の媒体であるということです。
ユーザーを大切にしない企業は成功しませんし、ユーザーとの関係が良好な企業は長続きします。
常にユーザー視点になることを忘れなければ、あなたのYouTubeマーケティングの成功はすぐそこです!
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