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反応率を上げる!ポスティングで効果的に集客するコツ

作成日:2016.02.18

最終更新日:2016.05.16

カテゴリー:Tips

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手軽にできる広告手法、ポスティング。
面倒な申請や契約を必要とせず、気楽に始められることから、取り入れている企業も多いのではないでしょうか。

しかしながら、近所にチラシを配ったもののまったく反響がなくやめてしまった、という話もよく耳にします。

なぜ反応が出ないのでしょうか。
ポスティングという手法自体が悪いのでしょうか。
しかし、ポスティングで十分な宣伝効果を生み出している人もいるのです。
一般的に0.1~0.3%だといわれているポスティングの反応率ですが、3.5%もの数値を出したポスティング広告も存在しています。
ポスティングで反応が出ないのだとしたら、まずはそのやり方を疑ってみるべきです。

この記事では、誰でもできる効果的なポスティング方法を、詳しく解説していきます。

ポスティング広告は癖のある媒体ですが、他の媒体にはない強みを持っています。
うまく活用すれば、最低限のコストで最大限の利益を生み出すことが可能になります。

その特性を正しく理解して、効果的に運用していきましょう。

1.ポスティングとは

ポスティングとは、各家庭や事業所の郵便受けに、直接チラシなどを投函することです。
作成から投函まで自社のみで行うことが可能であり、配布対象を絞り込むことも容易なため、よく利用される広告媒体です。

手軽な宣伝手法だと思われがちなポスティングですが、その特性を理解しなければ十分な効果は得られません。
ポスティングの持つイメージや特性を理解することが、効果を最大限に発揮するために必要な第一歩です。

1-1.ポスティングと新聞折込

ポスティングは、たびたび新聞折込と比較されます。
「郵便受けに投函される広告」という点では同じカテゴリに属しますが、それぞれの得意分野は異なります。
以下の表は、ポスティングと新聞折込、それぞれの違いをまとめたものです。

価格

ポスティングは地域によって価格変動があるため一概にはいえませんが、基本的には新聞折込の方が安い傾向にあります。
B4チラシ10,000枚を新聞折込もしくはポスティングで配布した場合、新聞折込は1枚3円前後、ポスティングは1枚3~9円前後が相場です。

信頼度

一般に、新聞折込の方がポスティングより印象がいいといわれています。
ポスティングで大量のチラシが入っている場合、迷惑だと考える人も少なくないからです。
媒体としての信頼度も新聞折込の方が上だといえるでしょう。

視認性

新聞折込は多数のチラシが重なったまま折りたたまれていることが多いため、一度も読まれないまま、まとめて処分されることもあります。
一方、ポスティングは他のチラシと一緒に折りたたまれることがないため、必ず一度は受取人の目にふれるといわれています。

形態の自由度

新聞折込はチラシしか配布できませんが、ポスティングの場合、チラシの他にサンプル配布などが可能です。
ポスティングは紙に挟むという制限がないため、郵便受けに入るものならば、チラシ以外も自由に配ることができます。

ターゲット

新聞折込は、範囲内すべての新聞購読者に届きます
購読層は中年~老年が多い傾向にあり、ターゲットが年配者である広告は、新聞折込が有効である場合があります。
一方、ポスティングは自由に配布場所を選ぶことができます。
「高級住宅街のみ」「単身者向けの集合住宅のみ」など、特定の層をターゲット選定することも可能です。

1-2.ポスティングの特徴

ポスティングのメリットとデメリットについて解説していきます。

1-2-1.ポスティングのメリット

ポスティングのメリットとして挙げられるのは、以下の5点です。

  • 認知率が高い
  • 配布物の自由度が高い
  • 限定的なアプローチが可能
  • 商圏性を知ることができる
  • 継続的なアプローチができる

それぞれの項目を具体的に解説していきます。

認知率が高い

ポスティング広告は、必ず一度は受取人に視認されるといわれています。
チラシをすべて捨てる主義の人は仕方がありませんが、それ以外の人は基本的に、広告を捨てるか捨てないか判断するために一度はチラシを目視します。

広告を作成する上でもっとも避けたいことは、まったく見ずに捨てられることです。
ポスティングは、高い確率で一度は取捨選択の機会を持ってもらえます。

配布物の自由度が高い

郵便受けに入るものであれば、配布物を自由に選択できることも魅力のひとつです。
サンプルを配布したり、おまけを付けたりできるので、消費者の記憶に残りやすいアプローチが可能となるでしょう。

ひとつ注意しておきたいのは、食品のことです。
ポストに投函するものですから、飴やガムなどの簡単なものでも、食品が入っていると気持ち悪いという人が多くいます。
食品配布は避ける方が望ましいでしょう。

限定的なアプローチが可能

消費者を特定の属性ごとにグループ分けすることを、マーケティング用語でセグメント化といいます。
ポスティングは、このセグメント化されたグループに対して、それぞれ最適なアピールをすることができます。
「ファミリー層のみ」「女性が多い地域のみ」など、ある程度ターゲットを絞ってアプローチすることが可能だということです。

反応がありそうな配布先に絞り込んでアプローチすることによって、より効率的に宣伝できるため、最小限のコストで最大限の効果を上げることができます。

商圏性を知ることができる

実際に自分の足で歩き回り配布することによって、自店周辺エリアの雰囲気を直接知ることができます。
その地域にそぐわない価値をアピールしてしまうと、せっかくのポスティングも効果が出ません。
価格の安さを追求する価値観の地域に高級な一点ものの宣伝をしても、需要と供給が噛み合わないのです。
その地域にふさわしい宣伝ができるように、日頃から歩き回ってその性質を理解しておくことが重要です。

継続的なアプローチができる

長期的な戦略を立て、ターゲットに継続してアプローチしていくことができます。
継続していくことで、認知度の向上や潜在顧客の顕在化、顕在顧客のリピーター化などの効果が出てきます。

継続してポスティングを実施していくと、反応が出やすい地域や世帯の特徴が明らかになっていきます。
そこでさらに対象者をセグメント化することによって、より精度の高い宣伝ができるようになっていくのです。

1-2-3.ポスティングのデメリット

さまざまなメリットがあるポスティングですが、もちろんデメリットもあります。
欠点も含めて特性を把握して、うまく活用できるようにしましょう。

ポスティングのデメリットとして挙げられるのは、以下の4点です。

  • 媒体信頼度が低い
  • 天候に左右されやすい
  • 一日あたりの配布量が限定される
  • 業者やアルバイトに頼んだ場合、配布状況を確認しづらい

それぞれの項目を具体的に解説していきます。

媒体信頼度が低い

ポスティングは、人によっては迷惑だと感じることもある手法です。
また、アダルト系のチラシもたびたびポスティングで投函されるため、広告媒体としてのイメージはクリーンであると言い切れません。

天候に左右されやすい

「この日に配りたい」という特定の日があったとしても、雨や雪が降ってしまうと配布が非常に難しくなります。
また、ポスティング作業は意外に重労働なため、酷暑や酷寒の時期も効率的な配布が難しくなります。

一日あたりの配布量が限定される

慣れたアルバイトでも、一日あたり2,000~2,500枚の配布が限界といわれています。
一度に大量の配布をしたいときには、不向きな手法であるといえます。

業者やアルバイトに頼んだ場合、配布状況を確認しづらい

配布を委託する場合、最大の問題点です。
一軒一軒回って確認するわけにもいかないので、渡したチラシが本当に配られているのかどうか、確認するのは困難であるといえます。

2.効果的なポスティングのコツ

効果的なポスティングのためには、デザインが重要、と考える人は多くいます。
もちろんデザインは大切なのですが、実はそれ以外にも、さまざまなテクニックが必要です。

この章では、効果的なポスティングをするために必要な、誰にでもできるコツをピックアップしていきます。
頭を使う地道な作業が多いですが、以下の項目をこなすかこなさないかでは、長期的にみて大きな違いが出てきます。

反響の出やすいポスティングを目指して、記録を取りつつ改善していきましょう。

2-1.目的と目標

まず必要なのが、目的と目標の設定です。

2-1-1.目的を設定する

多くの場合、ポスティングは売上アップを目的に行われます。
だから目的は売上アップ、と言いたいところですが、そこで思考を停止させないでください。

売上アップは、どうやって達成しようとしているのでしょうか?
新規顧客を開拓する、既存客単価をアップさせる、リピーターを増やす、などさまざまな売上アップの方法があります。
どれを選択するかによって、配布物や配布先、広告の内容が変化してきます。

2-1-2.目標を設定する

新規顧客を増やす、などの漠然とした目標を設定してはいけません。
効果が出たのかどうか評価できませんし、店舗スタッフ間で認識に差異が出て、温度差が生まれてしまうからです。

客観的に効果を測定し、スタッフ間で目的意識を共有するために、目標は具体的に設定しましょう。
初回の目標設定は目安を決めるのが難しいですが、一般的な反応率を参考にするという手法があります。

一般的に、ポスティングの反応率は0.1~0.3%だといわれています。
1回のポスティングで10,000人に配布するとしたら、10,000×0.3=30。
30人の新規獲得が初回の目標値となります。

2回目以降は、前回までのデータを下地として、コストや反応率に鑑みて決定していくといいでしょう。

2-2.地域性(商圏性)の把握

顧客となりうる人々が住む場所の地域性を、きちんと把握していますか?
店舗に集客できる人がいる範囲のことを、マーケティング用語で商圏といいます。
効果的なポスティングのためには、商圏の性質を把握することが欠かせません。

2-2-1.なぜ商圏性を知る必要があるのか

集客の基本は、商品の押し売りではありません。
欲しがっている人に適切な商品を提供することです。
需要があるところに供給していけば、自然と売上は上がっていきます。

しかし、そうはいっても、需要の調査こそが集客において非常に難しいポイントです。

商圏性の調査は、将来的に顧客となりうる人たちの需要を知る手がかりとなります。
商圏に住んでいる人々の価値観を理解すれば、適切なアピールが可能になり、ポスティング効果上昇・売上アップにつながるのです。

2-2-2.商圏性の調べ方

フィールドワーク

まず必要なのは、実際にその土地を歩き回ってみることです。
その土地の雰囲気、たとえば「おしゃれで高級感がある」「物価が安く親しみやすい」などの感覚を、実際に明文化しておきます。
いわゆる肌感覚ですが、これをなんとなく理解しているのと言葉として説明できるのとでは、思考の精度が変わってきます。

駅や商業施設など人が集まる場所で、通行人の服装や読んでいる雑誌、人が多くなる時間帯などを把握することも重要です。
その土地の人々がなにを好んでいるのかを理解すれば、消費するものの傾向も想像することができます。

また、周囲の交通状況・商業施設の状況も調べます。
人の流れがどのようになっているのか、周囲の同業他社の評判はどうなのか、などを掴めば、消費者を店舗に誘導したり他店との差をアピールしたりできるようになります。

数字を調べる

雰囲気が理解できたら、次は数字を調べます。
具体的な消費者数を知り、上記で理解した消費者像とリンクさせることによって、市場のイメージを掴むことができます。
土地内の人口・世帯数・年齢・男女比・年収などは各行政単位で公開されているオープンデータから知ることができます。
役所の窓口で尋ねてもいいですし、各自治体のHPを見てみるのもいいでしょう。
地方の図書館や国会図書館などにも、詳しい資料が置いてあります。

また、独立行政法人統計センターが運用している「J STAT MAP」を利用することで、上記データを視覚的に理解することができます。
利用者登録をする必要がありますが、無料で使用できますので活用していきましょう。

2-3.ニーズを掘り下げる

商圏性を知り消費者のイメージを固められたら、ニーズの掘り下げを行います。
消費者がなにを必要としているのか、どんなサービスを欲しがっているのか、具体的に想像して書き出していきます。

この作業は、「需要があるところに供給する」という集客の基本を押さえるために必要なことです。
売りたいものを一方的にアピールするのではなく、消費者の希望と自店のサービスをリンクさせていきましょう。

2-4.ターゲットの選定

商圏内にいる消費者の中から、具体的に商品を販売したいターゲットを選定します。
男女、年齢、就業状況などを総合的に考えて、商品がアピールできそうな消費者層を設定しましょう。
ターゲットを明確にすると、ポスティングのメリットである、セグメント化された層に対する集中的なアピールをすることが可能になります。

2-5.ポスティングマップの作成

目的や対象を明確にできたところで、ポスティングマップの作成に入っていきます。
ポスティングマップとは、ポスティングを実際に行う際に必要な情報が記載された地図のことです。
各住宅が個別にわかる縮尺の白地図を使い、ポスティングに必要な情報を記入していきます。

最初のポスティングを行う前にルート選定などは済ませますが、実際に行って初めて分かることも多々ありますので、ポスティングを行うたびに更新していく必要があります。

それでは、ポスティングマップに記載するべき情報について、具体的に解説していきます。

2-5-1.配布ルート

ルートはもっとも重要な情報です。
どれだけ効率的に移動できるかが、短時間でポスティングを行う鍵となってくるからです。
基本的には、無駄を省くために一筆書きでルートを決定していきます。
配りながら混乱しないように、配布した場所としていない場所とを明確に判断できるよう、町や丁単位で区画分けしながら決めていきましょう。

実際に歩いてみて移動できなかった箇所があれば、マップに記載して新しいルートを選定します。
また、自転車で行ける場所、徒歩でのみ行ける場所なども、色分けしておくとわかりやすいでしょう。

2-5-2.配布禁止先

配布禁止の貼り紙がある家、および配布した際にクレームのあった家を記載しておきます。
ポスティングを不快に感じる人もいますので、クレームのあった家にくりかえし配布しないように気を付けましょう。

2-5-3.顧客情報

住所がわかっている既存顧客や、ポスティングを行って反応があった家などは、印をつけてわかるようにしておきます。
顧客情報を記載しておくことで、既存顧客のみにターゲットを絞ったアプローチが可能となり、顧客のリピーター化を目指すことができます。
こういった細やかなセグメント化はポスティング特有の強みですので、十分に生かせるようにしていきましょう。

マップ作成を業者や自社スタッフに任せるのもいいですが、一度は自分の足で配布して回り、実際に作成してみることをおすすめします。
先に述べた商圏性把握のためのフィールドワークになりますし、実際に消費者と顔を合わせる機会も生まれるからです。
これは自店を認知してもらうためのいい機会となります。

マップの精度が上がれば上がるほど、ポスティング作業はスムーズになっていきます。
ポスティングマップ作りに終わりはありません。常に情報を更新し、自社最適化された有意義なマップを作っていきましょう。

2-6.認知率を上げる

一度は目に入るといわれているポスティング広告ですが、その強みをより生かしていく工夫が必要です。
せっかく配布しても、大量の他チラシの中に紛れてしまっては意味がありません。
可能な限り目にしてもらえるよう、配布する曜日や時間を工夫しましょう。

2-6-1.配布に適した曜日

以下のグラフは、ある一週間における、ポスティングチラシ配布枚数の曜日別分布を表したものです。

このグラフから、土曜日がもっともチラシの数が多く、月曜日がもっとも少ないことがわかります。
火~木曜日はほとんど変わらず、金曜日は週末に向けてチラシの数がやや増加する傾向があります。

 

また、以下の表は、各曜日のチラシの特色をまとめたものです。

なにを販売しているかによって、効果的な曜日は変わってきます。

同じチラシを違う曜日に配るなどして、実験してみるといいでしょう。
回数を重ねることによって、反応率のいい曜日や月が出てくるはずです。

2-6-2.配布に適した時間

ちょうど郵便受けを確認するタイミングを狙って配布することで、目にしてもらえる確率が上がります。
主婦向けのチラシなら買い物から戻ってくるお昼過ぎ、サラリーマンやOL向けのチラシなら仕事が終わって帰宅する夕方過ぎ、などを狙って配布するといいでしょう。

逆に、避けた方がいい時間帯として、深夜が挙げられます。
たとえば女性一人暮らしの家に配布するとして、暗くなってから郵便受けの前でゴソゴソしていたら、あやしくないでしょうか?
不審に思われて通報される可能性もあります。
せっかく宣伝のためにチラシを配布しているのに、逆に心象が悪くなってしまったら元も子もありません。

また、早朝も望ましくありません。
朝9時以前はマンションなどの管理人がおらず、文句を言われることなく配布できるため、推奨している人をときおり見かけます。
しかしながら、断りなく勝手に配布することは、トラブルやクレームの原因となりかねません。
悪いイメージをつけずにポスティングを行うために、広告の押し付けはしないことです。

2-7.デザインや配布物を工夫する

見てもらえる確率の高いポスティング広告ですが、見た瞬間になんのチラシかわからなければ、捨てられる可能性が高くなります。
消費者の多くは、なんだかよくわからないものをわざわざ手に取り、理解しようとはしません。
一目見てなんの広告なのか理解できる、あるいは興味をひく工夫をする必要があります。

2-7-1.一目でわかるチラシをつくる

多くのポスティング広告は、折りたたまれた状態で投函されます。
わざわざ開かなくても、なんのチラシなのか、これを見たらどういうメリットがあるのか、すぐに理解できるようにする必要があります。

ですから、配布する形に折ると文字や絵が途切れてしまうデザインは控えましょう。
好奇心を煽るためにわざとやるなら別ですが、単純に途切れてしまっているのであれば、必要な情報が消費者まで届かないことになります。
パッと見たときに訴求するべき情報が明示されていないチラシは、すぐに捨てられてしまいます。

デザインの段階で、配布するときの形を意識するようにしましょう。
二つ折りなら二つ折りで、三つ折りなら三つ折りで成立するようデザインするべきです。

2-7-2.相手の興味をひく

相手の興味をひくことができれば、チラシは手に取ってもらえます。
「これはなんだろう?」と気にしてもらえるような、相手の好奇心を刺激する工夫をしましょう。
キャッチコピーにこだわることも効果的です。(参考:心を動かすキャッチコピーの作り方|名作に学ぶ5つのテクニック

紙の厚みや種類、形などで他との差別化を図ることは効果的です。
パッと見て普通のチラシと違うポイントがあれば、それだけ受取人の意識を集中させることができます。

また、サンプルを配布することも有効でしょう。
貴社の販売物が日用品である場合、サンプルを使ってもらえる可能性は高くなります。
しかし、ただサンプルを配布しただけでは、サンプルを使用されて終わりになることもあり得ます。
配布するだけでなく、そこからどうやって購入まで誘導するのか、よく考えてアピールする必要があります。

2-8.効果測定を行う

効果測定とは、「その広告に対してどういった反応がどれだけあったか」測定することです。
効果的な集客をするためには、この効果測定が重要になってきます。
ただチラシを配っていくだけではなく、配布するたびに、どういった反応があったのか記録していきましょう。

2-8-1.効果測定できる仕組みを作る

まず必要なのが、通常の消費者とポスティングに反応した消費者とを見分ける仕組みです。
これは、ポスティングするチラシに工夫をすることで可能になります。

たとえば、クーポンに番号をつけて、配布した物件と番号を記録しておきます。
すると、利用されたクーポンの番号と照らし合わせることで、ポスティングに反応した物件がわかるようになります。

提供するサービスが予約制のものである場合、ポスティングチラシ専用の電話番号を設定するのもいいでしょう。
電話番号を複数設定して使い分けると、一般の消費者とチラシに反応した消費者を見分けることができます。
追加の電話番号は、格安SIMやNTTひかり電話などで安価に設定することが可能です。

2-8-2.記録するべき事項

ポスティングを実施したら、まず以下の5点を確実に記録します。

  • 配布したチラシ(実物もしくはデータ)
  • 配布した日付
  • 配布した枚数
  • 配布した地域(町・丁単位で細かく)
  • 配布を拒否した物件

この5点は、長期的なポスティングおよび効果測定の基礎となるため、必ずデータを残しておくようにしましょう。
地域によって配布したチラシが違う場合は、どこになにを配布したのかも記録する必要があります。

また、ポスティング実施後に記録すべき事項は以下の2点です。

  • 地域ごとの反応率
  • 月次、四半期、年次集計(全体および地域ごと)

ポスティングに対して反応があった場合は、欠かさず記録を取るようにしましょう。
日付と件数はもちろん、名前や住所がわかれば重要なデータとなります。
記録をとると同時に、ポスティングマップの更新も忘れないようにしましょう。

また、月次、四半期、年次の集計をとっていく必要があります。
全体のデータだけでなく、地域ごとに分けた集計もあると望ましいでしょう。
データがたまっていけば、反応のいい時期や地域が数値としてわかるようになります。
そこを狙ってアプローチしていけば、徐々にポスティングの効果は上昇していきます。

2-9.長期的・戦略的に継続する

ポスティングは、1回やって終わりという広告ではありません。
長期的にデータを取りながら改善を続け、徐々に効果を出していくための手法です。
最初は思うように反響がないかもしれませんが、継続していけば徐々に認知度が高まってきます。
認知度が高まれば潜在的な顧客層が生まれ、顕在顧客となるきっかけになっていくのです。

ポスティングを成功させるためには、根気よく戦略的に継続していく必要があります。
一度やって効果がなかったからといって投げ出さずに、デザインや時期、配布先などを少しずつ変えて検証していきましょう。
根気強くトライ&エラーを繰り返すことによって、少しずつ結果が出ていく宣伝手法なのです。

3.セルフポスティングか業者委託か

ポスティングは、自社スタッフで行う場合と、業者委託する場合があります。
どちらにも特徴があるので、よく検討した上でどちらを選ぶか決定するといいでしょう。
セルフで行う場合に、効率よく配る方法も併せて紹介していきます。

3-1.セルフポスティング

業者に委託しない場合、自分あるいは自社スタッフが行う、あるいはポスティング専門のアルバイトを雇うという選択肢があります。

3-1-1.自社スタッフで行う

自分あるいはスタッフで行う場合は、以下の2点が主なメリットとして挙げられます。

  • 商圏性を自らの目で知ることができる
  • 配ろうと思った日に即配布できる

特に商圏性を把握することは重要ですので、一度は自分で、あるいは自社スタッフで配布してみるといいでしょう。

しかし、ポスティングは意外に重労働です。慣れていないと時間もかかります。
人件費を加味すると意外とコストがかさんでしまった、ということもあり得ます。

ポスティング作業に人を割けるのかどうか、自社の状況をよく考えて決定しなければなりません。

3-1-2.ポスティングアルバイトを募集する

業者委託しない場合、ポスティング専門のアルバイトを雇う、というやり方もあります。
通常の業務から人手を割かずにポスティング作業が進められるため、業務が忙しい場合は有効な手段だといえます。

時間ではなく、枚数を配りきることでいくら、という契約をすれば、配布に時間がかかった場合もコストを抑えることができます。

しかし、面接にかかる時間や、慣れていないバイトだった場合の時間的ロスなどがデメリットとして挙げられます。
信頼できないバイトを雇った場合、最悪チラシを捨てられる可能性もあります。

3-1-3.効率的な配布方法

配布作業にかかる時間は、慣れている人で1日に2000枚程度だといわれています。
配布しやすい集合住宅の多い地域ならそれよりも多くなりますし、戸建てが多い地域ならそれよりも少なくなるでしょう。

業者に委託しない場合、効率よく配布するためのノウハウが必要になってきます。
ポスティングは回数を重ねて慣れることが必要な作業ですが、事前に準備しておくことで少しでも効率的に配布していくことができます。

以下は、ポスティング作業に必要な持ち物です。

無駄のないコース取りと無駄のない素早い投函、この2つが効率的なポスティングのコツです。
慣れも必要ですが、事前に準備するのとしないのとでは雲泥の差です。
移動のタイムロスを極力減らし、チラシを素早く取り出せるように、準備を怠らないようにしましょう。

3-1-4.ポスティングのルールとマナー

ポスティングをするときに、気をつけるべきことがいくつかあります。
いかに優れたデザインのチラシを適切な対象に配布できたとしても、以下のことが守られていなければ、配布先の心象が悪くなる可能性があります。
せっかくの効果を台無しにしないように、配布の際にはルールとマナーを守るようにしましょう。

禁止の場所に配布してはいけない

「ポスティングお断り」「チラシ配布禁止」などの掲示がある郵便受けに、チラシを配ってはいけません。
トラブルやクレームの原因になりますし、最悪の場合、住居侵入罪で訴えられることもあります。
実際に有罪となったケースもあるので、禁止と掲示してある場所に配布することはやめましょう。

集客の基本は、需要がある場所に供給することです。
禁止の掲示がある物件は、チラシ自体を不要だと思っているのです。
不要なものを渡しても集客効果はありませんし、企業に対する信用度も低下します。
禁止場所にポスティングすることは、百害あって一利なしといえるでしょう。

管理人の許可をとる

マンションなどの集合住宅に配布する場合、管理人の許可をしっかりとりましょう。
これもトラブル防止のためです。
集合住宅のエントランスは集合住宅の共用スペースであり、無断で配布していると、上記のケース同様トラブルとなる可能性があります。
きちんと挨拶をして、ポスティングする旨を伝えるようにしましょう。

中までしっかり入れる

ときおり郵便受けからはみだして入れられているポスティングチラシが見受けられますが、見た目がよくありませんし、取りづらいです。
迷惑だ、と感じられてしまっては、広告効果は半減してしまいます。
相手を不快にさせないために、チラシは外から見えないよう、中まで入れるようにしましょう。

3-2.ポスティング業者委託

ポスティング作業は、業者委託することもできます。
セルフポスティングとは違った特徴がありますので、自社で実施した方がいいのか委託した方がいいのか、よく検討しましょう。

3-1-1.業者に委託する

業者委託の特徴

ポスティング業者は、配布ルートや配布方法などのノウハウを持っていますし、その地域の反応率も把握しています。

また、ポスティング業者には、配布だけではなく、商圏性の分析・チラシの印刷・クレーム対応・レスポンスの分析まで一括して担当してくれる業者もあります。
継続的に任せるのであれば、セルフよりも業者委託の方が、総合的にコストを抑えられる場合があります。

コストの目安

専門業者に委託した場合、価格相場は1枚3円~9円程度です。
かなり幅がありますが、都心であれば5円~9円、他地方であれば3~5円、と地域差が大きいためです。

また、業者に委託する場合、配布方法が単配と併配の2つに分けられます。
単配は1枚のチラシのみを配ること、併配は他のチラシと一緒に配ることです。

単配の方が人の目にはつきやすいですが、価格は高くなります。
併配は他のチラシと一緒に配布されることになりますが、価格は抑えられます。

3-1-2.業者の選び方

ポスティング業者選定でもっとも大切なことは、信頼できる業者を選ぶことです。

ポスティングを業者委託する場合の最大の難点は、実際に配布しているかどうか確認することが難しいという点です。
自社にポスティングのノウハウがない場合、平均的な反応率がわからないため、反応率から配布されたか否かを類推することはできません。
かといって、実際に各物件の郵便受けを確認して回るのもナンセンスです。作業コストの軽減という業者委託のメリットを潰すことになるからです。

適切な業者選定のために、事前にその地域のポスティング相場を把握し、サービスの内容をきちんと理解しましょう。
あまりに相場よりも安い料金を提示してくる会社は、アルバイトの管理体制などに不備を抱えている可能性や、追加料金を請求してくる可能性があります。

もちろん価格を抑えることは重要ですが、それだけで業者を決定してはいけません。
まずは複数の業者から見積もりを取り、提案をよく聞き、その上で委託先を決めるようにしましょう。
相応の結果を出せるノウハウや戦略があり、報告も適切で信頼できる、と判断できる業者を見つけることが重要です。

ポスティング業者を検索して一括見積がとれるウェブサイトなどもあるので、活用していくといいでしょう。

4.まとめ・成功するポスティングのために

ポスティングは癖のある広告媒体ですが、適切に運用すれば、大きな効果を発揮できる可能性を秘めています。

対象をセグメント化しそれぞれに応じた広告を打てる細やかさは、ポスティングならではのメリットです。
そのメリットを最大限に活かすためには、単発的・短期的な利益を狙うのではなく、継続しつつ実験と改善を重ねる必要があります。
また、場合によっては、リスティング広告コンテンツマーケティングSEOなどのWebマーケティング手法と組み合わせた運用が効果的な場合もあります。

長期的な戦略を持って根気強く取り組んでいくことが、成功の鍵となるでしょう。

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