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邪魔な広告にサヨナラ!Googleがインタースティシャル広告の規制強化を発表

作成日:2016.08.31

最終更新日:2016.08.31

カテゴリー:リスティング広告

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Googleが公式ブログにて、インタースティシャル(ページのロード時に表示されるポップアップ)の規制を強化すると発表しました。

Googleは以前から、アプリのダウンロードを促す、サイズの大きいインタースティシャル広告の規制を行っていましたが、その際は目立った変化がなかったといわれていました。
しかし今回の発表でGoogleは、改善の見られないページの検索順位の引き下げを2017年1月10日より行うと明言しています。
さらに、インタースティシャルの規制が厳しくなり、アプリ販促に関係のないものも広く規制対象になるとされています。

Googleは規制強化の目的を、「煩わしいインタースティシャルの排除」と位置付けています。
では、どのようなインタースティシャルが規制の対象となるのか、Googleの公式ブログの記事をもとに詳しくみていきましょう。

1.規制対象のインタースティシャル例

Googleは、ユーザーがコンテンツを閲覧する際の障害となるようなインタースティシャル広告を、「煩わしいインタースティシャル」=「規制対象」としています。
今回、具体例として挙げられているものは以下の三つです。

  1. ページのコンテンツを隠してしまうほど大きなポップアップ広告
  2. 表示を消さないとコンテンツにアクセスできない、ページから独立している広告
  3. ページ上部に大きく表示され、スクロールしなければメインコンテンツが読めない広告


出典:Google Webmaster Central Blog

ポップアップ広告には、「アクセス時に表示されるもの」と「ページの途中で表示されるもの」の2種類がありますが、今回はその両方が規制対象とされています。
上に挙げた規制対象となっている広告は、いずれもユーザーがコンテンツを閲覧するときに邪魔となる広告だといえます。

2.規制対象でないインタースティシャル表示例

規制が明言されたインタースティシャルですが、「責任をもって」利用している場合は規制対象になりません。
Googleが定める規制対象外の表示例は、以下の通りです。

  1. Cookieの使用や年齢制限など、法的義務に則ったインタースティシャル表示
  2. Eメールサイトや有料サイトなど、一般公開していないコンテンツにアクセスする際に表示されるログイン用のインタースティシャル
  3. SafariやChromeから提供されているような、小さいサイズで、簡単に閉じられるバナー広告


出典:Google Webmaster Central Blog

3.規制はサイト単位ではなくページ単位

「インタースティシャルの規制は、ページ単位か、それともサイト全体にも影響するのか」という質問に対してGoogle社のGary Illyes氏は、「このアルゴリズムは、(インタースティシャルを使った)ページ単位でしか作用しない。サイト全体(の評価)には影響しない」と回答しています。

つまり、サイト内の検索順位が下がってもよいページ(LPなど)でインタースティシャルを使い続けても、サイト自体の評価には影響は無いということです
サイト運営者は、自分のインタースティシャルの運用法に合わせて、柔軟に対応を行えばよいのです。

4.まとめ

今回の規制強化は、「デバイスの種類を問わず、ユーザーの疑問に対して素早く最適な解答を提供する」ことを目指すGoogleが、モバイル端末向けのコンテンツの整理に本腰を入れたともいえます。

今までインタースティシャル広告を利用していたサイト運営者たちは、Googleから一方的にサイトの修正を求められる形になったため、一部では「Googleの横暴だ」とする声も上がっています。
Googleが、理想とするサイト像に沿わないコンテンツを排除しているとも捉えられ、この排他的な動きには批判的な意見も見受けられます。

確かに、急な仕様変更はサイト運営者の混乱を招く恐れがあります。
しかしGoogleが規制を行わなかったとしても、ユーザーにとって「煩わしい」ページは、自然と淘汰されるでしょう。
長期的な目で見れば、コンテンツの質の向上を促すための規制とみることもできます。

サイト運営者の方々も、これを機に、ユーザー目線から自身のサイトを見直してみてはいかがでしょうか。

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