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LINEスタンプ作成から販売まで~リジェクトもあるよ~|世界初「SEO業界あるあるスタンプ」制作フロー

作成日:2016.07.15

最終更新日:2016.07.19

カテゴリー:Tips

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当ブログを運営しているネオロジーは、2016年7月5日(火)に世界初の「SEOあるあるLINEスタンプ」をリリースしました。

SEO(Search Engine Optimization|検索エンジン最適化)を愛し悩みながらも実践し続ける全ての人を対象にした、徹底的にニッチでマニアックなスタンプです。SEOに携わったことがない人には全く理解できない、挑戦的な間口の狭さと先鋭的なクリエイティブさがウリです。

さて、この記事では、LINEスタンプを企画して販売するまでの流れを記事としてまとめてみました。

コミュニケーションツールとして圧倒的なシェア率とアクティブ率を誇るLINEは、デジタルマーケティングにおいて重要な存在となっています。
PRやブランディングとしてLINEスタンプ作成を考えている方は、スムーズに申請できるように制作フローを1から把握しておきましょう。

実際にリジェクトされた画像やリジェクト理由なども掲載しているので、初めての申請で不安だな、と感じている人もぜひご一読ください。

1.作成のきっかけ

今回の「SEOあるあるスタンプ」作成のきっかけは、2016年6月29日~7月1日まで行われていた、「第2回コンテンツマーケティングEXPO」でした。

共起語分析ツール「NNアナリティクス」リリースに合わせて弊社もブース出展していたのですが、そのときに「私たちはSEOの会社ですよ」ということを分かりやすくお客様に伝えられるものはないか?ということで、LINEスタンプを作ることにしたのです。
SEOには「うさんくさい」というイメージを持たれている方も多いので、SEOに対する悪印象を払拭できるような、できるだけ親しみやすくて可愛らしいスタンプがいいね、と決まりました。

また、お客様に「こんなスタンプを作っているんですよ!」とお伝えできたら記憶に残していただけるかな、という狙いもありました。

2.企画

LINEスタンプ作成が決まってからすぐに、企画の立案に入りました。

LINEスタンプには「動くスタンプ(アニメーションスタンプ)」と「動かないスタンプ(スタンプ)」の2種類があり、今回作成するものは後者の「動かないスタンプ」でした。
スタンプは数十個のスタンプが1セットとして販売されますが、1セット内の数は種類ごとに下記のように決められています。

  • 動くスタンプ:24個
  • 動かないスタンプ:40個

ですから、今回は40個の画像案を作成する必要がありました。
40個のネタ出しはなかなか大変ですが、LINEスタンプ作成チームで分担し、Googleスプレッドシートを使ってどんどん案を出していきます。

Googleスプレッドシートは同時に複数人での編集が可能なため、こういった作業には非常に適しています。
このときは上記画像のように、4つの項目を作成しました。

  • あるあるテーマ
  • キャラクターのコメント(プロトタイプ)
  • キャラクターのコメント(決定)
  • 表情など補足

「あるあるテーマ」と「キャラクターのコメント(プロトタイプ)」をキャラクターのモデルになっている弊社SEOコンサルタントが作成し、その他のメンバーでコメントをブラッシュアップして画像イメージを作る、という形で進めていきました。

3.制作

40個の案ができあがったら、さっそく画像の制作担当者に渡します。
ラフ画の段階でイメージのすり合わせや細かい調整を行い、本番のイラスト制作を行いました。

イラスト制作時に気を付けるべきことはいくつかありますが、主なポイントは下記7点です。

  • スタンプ画像の他に、「メイン画像」と「トークルームタブ画像」が必要
  • デバイスによって画像は自動縮小されるため、ピクセル数は偶数にする
  • 解像度は72dpi以上、カラーモードはRGB推奨
  • スタンプの余白を10px~20px確保する
  • 透過処理を確実に行う
  • 保存はPNG形式

動かないスタンプは40個のスタンプで1セットなので、スタンプの画像として必要なものは40個です。しかしそれ以外に、LINE STOREの一覧で表示される「メイン画像」、スタンプ選択時に表示されるアイコンである「トークルームタブ画像」の2点が必要です。この2点は、動くスタンプの場合でも必要です。


出典:LINE CREATORS MARKET 制作ガイドライン

詳しくはオフィシャルの「制作ガイドライン」および「スタンプ審査ガイドライン」を参照してください。

4.申請

画像が完成したら、実際の申請作業に移ります。
担当者はそもそもLINEユーザーではなかったので、LINEを登録するところから始めることになりました。

4-1.LINEアカウント取得

まず、スタンプ作成用のアカウントを取得します。
担当者は会社のiPadを使用しました。しかし、iPadではSMS機能が使用できません。

LINE登録にはSMSによる電話番号の確認が必要なので「いきなり挫折か?」と焦ったのですが、Facebookアカウント経由で登録することが可能でした。Facebookアカウントの作成にSMSは不要なので、とりあえず最初の関門はクリア。

4-2.LINE Creators Marketへの登録

次にすることは、実際にスタンプを申請する「LINE Creators Market」への登録です。


出典:LINE Creators Market

LINEアカウントがあればすぐに登録できるので、さくさく登録してしまいましょう。
登録すると「マイページ」にログインできるようになります。

4-3.アカウント設定

ログインしたら、まずマイページ左側のメニューから「アカウント設定」を選択しましょう。

アカウント設定には下記3項目があり、スタンプ申請にはそのすべてを埋める必要があります。

  • 基本情報
  • メールアドレス設定
  • 送金先情報

それぞれ簡単に説明していきましょう。

基本情報

法人で登録する場合、基本情報には「申込者名」の他に「会社名」「代表名」などが必要になります。
必要事項をすべて埋めていきましょう。特別な項目はないので、あまり戸惑うこともなく設定できるはずです。

メールアドレス設定

メールアドレスはLINEアカウントで設定しているものが登録されているので、それで問題なければそのままでOKです。

送金先情報

スタンプの売上が振り込まれる口座を設定します。
ここを設定しておかないとスタンプの申請ができないので、必ず入力しておきましょう。

金融機関は下記8銀行から選択できます。また、選択肢にない銀行も金融機関名を入力して登録することが可能です。

  • 三菱東京UFJ銀行
  • りそな銀行
  • ジャパンネット銀行
  • 三井住友銀行
  • 埼玉りそな銀行
  • 楽天銀行
  • みずほ銀行
  • ゆうちょ銀行

4-4.スタンプの新規登録

表示情報の設定

アカウントの設定が済んだら、いよいよ申請するスタンプを登録していきます。

「新規登録」>「スタンプ」をクリックして、スタンプの登録画面に移動します。

すると上画像のような画面が表示されるので、必要な項目を埋めていきます。

ここでの注意点は、「日本語スタンプの申請にも、必ず英語のタイトルと説明文が必要」ということです。
デフォルトでは英語の欄しか存在せず、日本語の説明文を設定する場合は、「言語を追加」という欄から別途追加する必要があります。
申請担当者は英語ができないので、英語関連の作業はすべて同僚に丸投げしました。

↑ いろんな人からいろんなことを丸投げされる同僚

英語ができない、かつ身の回りに英語に堪能な人がいないのであれば、英語圏での売上を重視しない場合中学生レベルの単純な作文でも問題ありません。
excite翻訳などのお世話になってもいいでしょう。

なお、最下部にある「オプション」という部分は、LINEの審査に役立つ情報があれば追加していきます。
スタンプに使用しているキャラクターが二次創作でないと証明できるwebサイトなどがあれば、ここに入力しておきましょう。審査がスムーズに進むようです。
今回は初めて作るキャラクターでとくに資料もなかったので、空欄のまま申請しました。

必要事項をすべて入力したら、「保存」をクリックして画像のアップロードに進みます。

スタンプ画像の登録

表示情報を登録すると、「スタンプの編集」という項目に移動できるようになります。
スタンプ編集画面の最下部にある「編集」をクリックすると画像をアップロードできるようになるので、作成した画像を登録していきましょう。

登録は、上画像のように「Upload」をクリックして1画像ずつ登録していく方法と、ZIPファイルをアップロードし、まとめて登録する方法があります。

すべて登録すると、下記画像のようになります。

シミュレータで試してみる

スタンプ画像をひとつでも登録すると、左メニュー下部にあるバナーからシミュレータを使えるようになります。

実際のLINEでどのように見えるか確認できるので、スタンプの使用感や見え方などをここで確認しておきましょう。

シミュレータで問題がなければ、画面右上にある「リクエスト」をクリックして申請完了です!

5.リジェクト事例と再申請

2016年6月現在、申請から回答までの期間は1~2週間程度です。

「SEOあるあるスタンプ」は6月10日(金)17:51に申請し、6月20日(月)12:42にLINEからのメッセージを受け取りました。

承認ではなく、リジェクトの。

OH・・・。
4点の画像がリジェクトで差し戻されてしまいました。

実際にリジェクトされた画像とその理由を列挙していきます。

リジェクト事例その1:一発太郎

このイラストに対するダメ出しがこちら。

5.1.当社または第三者の商標権、著作権、特許権、意匠権などの知的財産権を侵害し、または使用されている素材がサードパーティの利用条件に違反しているもの

一発太郎」は、一定年齢以上のSEO関係者にとっては非常に懐かしい名称でしょう。
現在はサービスを終了していますが、検索エンジンがGoogle一極集中でなかった時代、複数の検索エンジンに対して自サイトを一括登録するために使用されたサービスでした。

制作担当チームの中では非常に好評だったのですが、「一発太郎」という名称が商標に引っかかったようです。
名称が使えないならネタとして成立しないので、このネタはお蔵入りに。

リジェクト事例その2:パンダ(人名)

5.2.権利の所在が明確でないもの(例:二次創作など)
5.3.肖像権、パブリシティ権などがあるもの

SEOについて調べていくと必ず出会う単語である「パンダ・アップデート」。
国内では2012年に導入された、低品質なコンテンツを検索上位から排除しようとするGoogleのアップデートのことです。

「白黒ハッキリさせる」という意味で「パンダ」と名付けられた、と解釈している記事をときおり見かけますが、違います。
この「パンダ」は、プロジェクトの中心的存在であったGoogleエンジニア「ビスワナス・パンダ氏」に由来するものです。

わりとびっくりされるネタなので入れ込んだのですが、「人名」という部分が引っかかったようです。名前がアウトなら使えないので、ネタ自体を破棄。
とはいえ完全に削除してしまうのは悲しかったので、今でもこのネタは説明文として残っています。

パンダは人の名前です。

リジェクト事例その3:カツオ現象

5.2.権利の所在が明確でないもの(例:二次創作など)

検索順位が11位で停滞し続けることを、SEO界隈では「カツオ現象」とよびます。
「ずっと11位」>「永遠の11歳」>「磯野カツオ」>「カツオ現象」という流れですね。
二次創作ということでリジェクトでした。

魚のカツオにイラストを差し替えればいいんじゃないか?という話にもなったのですが、それで「SEOの会社のくせに、由来知らないんだ・・・」と思われると切ないから止めようということに。
結局ネタ自体もお蔵入りすることになりました。かなりいい表情のイラストだったので、ちょっと残念です。

リジェクト事例その4:スライム

5.2.権利の所在が明確でないもの(例:二次創作など)

もう見た目がそのままですが、ドラゴンクエストシリーズでおなじみの「ぷるぷる、ぼくわるいスライムじゃないよう」のパロディです。
SEO会社がいうのもなんですが、SEO業界はうさんくさいイメージを持たれがちです。SEOと言っただけでちょっと嫌な顔をされたりする、そんな切ない気持ちを込めたパロディだったのですが、やはりこれも二次創作としてリジェクトでした。

どう頑張っても「二次創作じゃないです!」といえるものにはならないので、泣く泣くネタを破棄しました。申請担当者が出したネタだったので、とても悲しかったです・・・。

再申請、そして承認!

これらをマイページからすべて差し替えて、6月23日(木)10:01に再度リクエスト。
そし7月4日(月)12:46、ついにスタンプが審査をとおり無事に承認されました!

そうです、承認されたのは、7月4日です。
当初の目的であった「第2回コンテンツマーケティングEXPO」は、完全に終了していました・・・。

コンテンツマーケティングEXPOにご来場くださった皆さま、本当にありがとうございました。

6.販売、宣伝

とはいえ、せっかく作ったのでちゃんと販売することになりました。

6-1.LINE STOREへのリリース

承認のお知らせがきてからマイページにアクセスすると「リリース」というボタンが表示されているので、クリックしてLINE STOREでの販売を開始しましょう。
STOREに反映されるには、1時間~数時間かかることがあります。気長に待ちましょう。

ちなみに、申請担当者は「リリース」ボタンの存在に気づかず、1日放置した挙句上長に指摘されてやっとリリースボタンを押すに至りました。
そんな人はあまりいないと思いますが、うっかりしている人は気をつけてください。

6-2.プレスリリース配信

せっかく販売開始したので、プレスリリースを打つことになりました。


SEOを愛し悩む全ての方へ贈るLINEスタンプ、世界初「SEOあるあるスタンプ」発売|ValuePress!

ニッチでマニアックなネタばかりで使いどころのわからないスタンプですが、SEOを愛し悩みながらも戦い続けるSEO戦士の皆さんなら、必ずや使ってくださると信じています。


↑ 意外にちゃんと使える

7.まとめ

コミュニケーションアプリとして非常に高いシェア率を誇るLINEは、webマーケティングにおいて重要度の高い存在です。
LINEスタンプを広報や販促のために活用する企業も出てきました。
とはいえ、企業が広告としてLINEスタンプを無料配布するためには、1,000万円以上の高額な費用がかかります。
潤沢な広告資金を持つ大企業でないかぎり、現実的な策であるとはいえません。

しかし、クリエイターズマーケットを通して販売するのであればそのような広告費用はかかりません。
大掛かりなプロモーションとしては期待できませんが、日頃お世話になっている顧客の方や運営メディア読者の方へのPRには活用できます。
また、スタンプをきっかけに興味を持ってくださる層も出てくるはずです。
「利益を得る」ために行うのではなく、「親しみを持っていただく・企業イメージをブランディングする」という観点からLINEスタンプ作成を考えてもいいのではないでしょうか。

最後に、ひとつだけ重要なことを記載しておきます。
リジェクトを考えて、ずらせない発売予定日があるなら少なくとも一か月前には申請できるようにしましょう!!!

以上です。ご高覧ありがとうございました。

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