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配信停止になる前に!Yahoo!アドバンスドURLシステム移行手順

作成日:2016.10.27

最終更新日:2016.10.27

カテゴリー:リスティング広告

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Yahoo!プロモーション広告で、「アドバンスドURLシステム」の全面運用が開始されました。

アドバンスドURLシステムとは、スポンサードサーチにおける新しいURL管理システムのことです。
2016年4月から提供が開始され、「全ての広告主が自ら移行しなければならない」アナウンスされていましたが、移行作業が億劫で後回しにしている方もいるのではないでしょうか。
しかし従来の形式のまま放置していれば、2016年10月、つまり今月から配信が停止されていきます。

そこで今回は、まだ移行していない担当者のために「アドバンスドURLシステムの簡単な概要」「実際の移行手順」の2点を、キャプチャも交えて説明していきます。
しばらくYahoo!プロモーション広告を使っていなかった、という方も、変更点のチェックにお役立てください。

1.アドバンスドURLシステムとは?

最初に「アドバンスドURLシステム」の変更ポイントについて紹介していきます。
変更ポイントは、大きく分けて下記の2点です。

  • 「広告表示URL」と「リンク先のURL」が同一ドメインでないと入稿できなくなった
  • 1つの広告に対する設定可能項目が増えた

1-1.「広告表示URL」と「リンク先URL」が同一ドメインでないと入稿できなくなった

これまでのYahoo!プロモーション広告は、「広告の表示URL」と「リンク先のURL」のドメインが違っていても入稿できましたが、アドバンスドURLシステムではそれが不可能になりました。
これは、広告文をクリックしたユーザーが意図しないページに誘導されることを防ぐための措置です。

試しに、表示URLと最終リンク先のURLが違う形で広告文を入稿してみましょう。

「保存」を押すと、「表示URLとドメインが一致していません」と出てエラーになり、広告の登録ができませんでした。
表示URLは「www.example.co.jp」、最終リンク先URLは「www.hoge.co.jp」と、ドメインが異なっているからです。

では、今度は表示URLと最終リンク先URLを同一ドメインで入稿してみましょう。

問題なく保存できましたね。
アドバンスドURLシステムに対応するために広告主が必ず行わなければならない作業は、この「表示URLと最終リンク先URLを同一ドメインに揃える」ということだけです。

1-2.1つの広告に対する設定可能項目が増えた

アドバンスドURLシステムのもう1つの変更ポイントは、広告主の利便性を上げてくれる機能です。
従来は1つの広告に対して設定できる項目は「表示URL」「最終URL」の2つだけでしたが、アドバンスドURLシステムは、全部で5つの項目が入力できるようになりました。

出典:「アドバンスドURLシステム」移行のご案内|Yahoo!プロモーション広告

実際の入力画面は下画像のようになります。

太枠で囲った「表示URL」と「最終リンク先URL」のみが必須で、後は任意の入力項目です。

「スマートフォン向けURL」は、スマートフォンからの広告をクリックした際に表示させるページのURLが違う場合に入力します。ですから、レスポンシブサイトやユーザーエージェントによる振り分けでPCサイトとスマホサイトが同じURLの場合は、この項目への入力は不要です。
「URLオプション」内にある「トラッキングURL」「カスタムパラメータ」は、別の広告分析やアクセス解析ツールを使い、効果測定をより詳細に行っている場合に必要なものです。

このように1つの広告に対して各URLを分けて入稿できるようになったので、追加や変更が必要な際は、広告を作り直さずその項目だけに対処すれば良いようになりました。

2.移行が必要な条件と移行手順

アドバンスドURLシステムの移行対応は、「すべての広告主が対象」とアナウンスされています。
「移行」と言われると大掛かりな作業が必要みたいですが、条件によってはごく簡単な作業で済んだり、作業自体が不要な場合もあります。

移行作業が必要な条件と、実際の移行手順を確認していきましょう。

2-1.移行が必要になる場合

以下の2つの条件を満たしている場合、移行作業が必須となります。

  • スポンサードサーチを使っている
  • 2016年4月より前に利用開始している

まず今回の移行対象ですが、スポンサードサーチ(検索連動型)のみで、YDNは対象外です。
YDNのみを使っているなら、移行作業は必要ありません。

また、アドバンスドURLシステム自体は、2016年の4月からリリースされています。
ですからそれ以降にYahoo!プロモーション広告を開始した広告主は、基本的にはアドバンスドURLシステム形式で既に出稿されているはずです。この場合も移行作業そのものが不要です。

2016年4月より前からスポンサードサーチを使用している場合は、アドバンスドURLシステム形式になっていないため、移行作業は必須です。

2-2.実際の移行手順

移行作業は、管理している広告の数が多ければ多いほど大変ですよね。
手間を極力省くために「一括移行」という機能が一時期提供されていたのですが、2016年10月中旬で提供が終了してしまったようです。

ですから、現在の移行手段は「URL一括編集」です。
具体的な使い方を紹介していきましょう。

移行作業の手順と内容

(1)Yahoo!プロモーション広告の管理画面にアクセスして、「スポンサードサーチ→キャンペーン管理」を開きます。

(2)移行対象のキャンペーンを選択します。

(3)「広告タブ」をクリックして、広告の一覧を表示します。

(4)移行する広告を、チェックボックスを使って選択します。

(5)「URL一括編集」ボタンを押します。

(6)選択した広告のURL情報が表示されます。
表示URLと最終リンク先URLが異なる場合は、ここで編集を行います。

(7)この例では表示URLが「www.example.com」となっているので、最終リンク先URLと同じドメインになるよう「www.hoge.com」にします。

(8)カーソルを変更した行に持っていくと、矢印マーク出ます。
そこをクリックすれば、下の行まで一括で変更ができます。

(9)左下の、「適用」を押して編集内容を反映します。
アドバンスドURLシステムシステムへの移行が完了した広告は、「アドバンスドURL形式」の列に青い丸が付き、広告名の先頭に「AU_」と付きます。

(10)管理画面には「アドバンスドURL形式」の列に黄色のマークが付き、過去の広告名が残っています。これらは削除または配信停止(オフ)にする事が推奨されています。

なお、キーワード毎にURL設定をしている場合も、上記同様の手順で設定可能です。
広告タブではなく、キーワードタブを選択してから「URL一括編集」ボタンを押してください。

3.より取り組みを強化しよう

アドバンスドURLシステムへの単純移行は必須作業ですが、せっかくの機会なので、広告運用をより楽にしたり効果的にしたりする施策も検討してみましょう。

3-1.キャンペーンエディターの導入

Google Adwordsには「AdWords Editor(アドワーズエディター)」という管理ツールがあります。Yahoo!プロモーション広告も同様の管理ツールを提供しています。
それが、「キャンペーンエディター」です。

アドバンスドURLシステムの移行自体は、前章で紹介したURL一括編集ツールを使ってかなり効率的に実施可能です。
しかし移行作業に限らず、エクスポート・インスポート・オフラインでの編集機能など一括で行える専用ツールを使用することは、業務の効率化に繋がります。

また、アドバンスドURLシステム導入に伴って、広告管理ツールのインポート機能が提供終了となりました。
上記機能を活用していた人は、キャンペーンエディターを使ったインポートがYahoo!から公式に案内されているので、導入を検討してみるといいでしょう。

3-2.アクセス解析用パラメータの追加

アドバンスドURLシステムでは、「URLオプション」として効果測定関連のURLの入力欄ができました。
これを活用すると、Google Analyticsなどのアクセス解析ツールを基にした効果測定が、さらに容易に設定できるようになります。

クリック数やコンバージョン数などの広告効果自体は、リスティング広告の管理画面でも確認できますが、アクセス解析のパラメータを追加すればユーザーの行動まで追えるようになります。
Webマーケティングはデータドリブンの傾向が非常に強くなっているので、リスティング広告内だけの効果測定に留まらず、より深いデータの収集と分析が大切になっています。
まずは最低限の移行が先決ですが、落ち着いたらこうした付加要素も取り入れていきましょう。

4.まとめ

アドバンスドURLに移行していない広告は、2016年10月24日~2017年2月末日の間に配信停止となっていきます。
まだ移行作業を終えていない人は、配信停止にならないうちに移行を完了させましょう。

Yahoo!公式サイトでは自動移行についても案内されていますが、対象は一部のみ、しかも入稿内容によっては掲載停止となることもあります。自動移行される場合でも、チェックだけは必ず行いましょう。
アドバンスドURLシステム移行における最低限のポイントは、「広告の表示URLと最終リンク先のドメインの一致」のみです。
まだ移行に手つかずでいる広告主は、ここだけでも急いでチェックして、広告の配信不備による機会損失が出ないようにしましょう。

※アドバンスドURLシステムに関する詳細、最新情報は、公式サイトで随時アナウンスされています。
「アドバンスドURLシステム」移行のご案内|Yahoo!プロモーション広告

※スポンサードサーチ関連の機能改修も多く告知されていますので、こちらも併せてチェックしておくとより安心です。
リリースノート2016年|Yahoo!プロモーション広告

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